着物姿で「温泉むすめ」が能楽堂でトークショー、京都の女性はやはり褒め上手?

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公開日:2020/1/24

 温泉地をモチーフにしたキャラクターとそれを演じる声優たちが地方を盛り上げるためにライブやイベントなど幅広い活動をしている地域活性クロスメディアプロジェクト「温泉むすめ」のトークイベント「温泉むすめ 師範学校 課外活動」。その第5弾が12月8日、京都・金剛能楽堂で開催された。

 今回のイベントは“KIMONO文化”を若い世代に伝えるべく2019年3月に発足した「温泉むすめ着物部」がフィーチャーされており、出演者は活動の一環として発売された「温泉むすめ着物カレンダー&ポストカードセット」に登場した黒川姫楽役の田中美海さん、雲仙伊乃里役の奥野香耶さん、阿蘇ほむら役の髙橋麻里さんの3人に、ご当地温泉むすめである嵐山紫雨役の上田瞳さんを加えた4人。着物姿の彼女たちが、能楽堂という和の舞台で繰り広げたトークショーの第2部の模様をレポートする。

 最初のロングホームルームでは、4人が前日に訪ねた嵐山の様子を振り返る。「楽しかった!」と声が揃う中、「『温泉むすめ』のイベントがあるたびにSNSでキャストが楽しそうなのを見ていて羨ましかった」と「温泉むすめ」では初の地方イベント参加となった田中さん。また上田さんは「久々に嵐山に行って、こんなに“映え”スポットが多いんだと感動した」と地元出身ながら新発見があったことを報告。

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 続く温泉学の授業は、4人が担当する温泉を題材にしたクイズコーナー。嵐山温泉に関しては、「銭湯の風風の湯(ふふのゆ)で季節によっては50個飾られるものは?」という問題が出題。これに田中さんと奥野さんは前日の嵐山で見かけたという「風車」と勢いよく答えるものの、正解は上田さんが答えた「風鈴」。唯一の正解者に拍手が送られた。

 本音と建前を使い分ける京都弁にちなんで、国語の授業では短所を褒める言い回しに変換するという内容に。ここでも「誰でも大好き」を「博愛主義」と即座に応えるなど、上田さんの活躍は続く。一方、髙橋さんは「芸風が古い」を「(MCの天津)向」と答え少し毒を吐き、奥野さんは「コミュ障」を「そういう人好き」、「若手の台頭を快く思ってない」を「そうなんですね」と不思議な言い回しで褒めて笑いを取っていた。

 体育の授業は、古今東西をしながら紙風船でラリーをした回数を競う「はんなり紙風船ラリー」。結果的には後攻の奥野さん&上田さんチームが「“あ”から始まるもの」でラリーを15回続けて勝利。その一方で先行の田中さん&髙橋さんチームは「丸いもの」というお題で、「タイヤ」に対し田中さんが「自転車のタイヤ」と返す。このインパクトあるボケにMCの向さんは田中さんを全授業を通じての補修の対象に認定。向さん直伝の嵐山温泉ギャグ「はんなり、げんなり、コロ助なり~!」を披露した田中さんは、心が折れたかステージに倒れ込んでしまう。

しかし気を取り直して最後の挨拶へ。ここでは京都出身の上田さんが「京都にわざわざ、しかも和装で来てくださって嬉しい」と喜び、「京都の夜は長いので楽しんで帰ってください」ともてなしのコメントを残して観客に故郷をアピールした。

取材・文=はるのおと

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