お賽銭の電子マネー決済はアリ? 仏教界でも論争!?

ビジネス

公開日:2020/9/17

仏教界でも論争!? お賽銭の電子マネー決済はありかなしか

 日本政府も積極的に推進している「決済のキャッシュレス化」。最近では「お賽銭」でもスマホ決済が導入され始め、時代は大きく変化している様子。寺社仏閣における「キャッシュレス化事情」を詳しく見てみましょう。

お賽銭に電子マネーは「ご利益がなさそう?」

 徳島県にある「平等寺」は、外国人参拝客への対応などを理由として「お賽銭のスマホ決済化」を実験中。お寺にある専用タブレットにお賽銭額を入力し、スマホのQRコードを読み込んで清算する仕組みとなっています。

 この取り組みに対してネット上では、「これはいいね! 手軽に参拝できる」「ご利益がなさそう……」「現金を持たない人って増えたしね」「小銭の音がしないと仏様に気づいてもらえないのでは?」といった反響が相次ぐことに。

 実は、お寺や神社でのキャッシュレス化は数年前から進んでおり、2014年時点で電子マネー決済を開始した神社もあります。

 東京都港区にある愛宕神社は、「賽銭泥棒防止」を目的に「楽天Edy」での決済をスタート。権禰宜(ごんねぎ)を務める松岡里枝さんは、「賽銭はそもそも、米や魚などの奉納が現金に変わったもの。現金が進化した電子マネーでも違いはない」と見解を示していました。

 しかし京都の仏教界では、電子決済について意見が割れているよう。

 主な懸念点は、「電子決済により個人情報が商業利用される可能性がある」「個人の信仰が他者に知れると、憲法で保障された『信教の自由』を侵す恐れがある」の2点です。繊細な問題を含むだけに、京都仏教会は「1年かけてキャッシュレス化を検討するが、最終的には各寺院で判断してもらう」とコメントしています。

世界遺産も現金無しで入場可能に!

 観光客の獲得を目指す施設は、ジャンルを問わず他にも多数。「シャンシャン」の誕生で注目を集めた上野動物園も、2019年度中にキャッシュレス決済が導入されました。また、井の頭自然文化園、葛西臨海水族園、神代植物公園、多摩動物公園も、同様の施策を取る都の運営施設です。

 さらに京都市では、二条城の入城料がクレジットカードや電子マネーで決済可能となりました。世界遺産のひとつでもある二条城は、年間の来城者数が200万人を超えるほどの人気ぶり。その中で外国人観光客は6割以上を占めていたため、利便性を優先する対策を打っています。

 日本政府は2019年10月の消費税率アップのタイミングに合わせ、キャッシュレス決済に「ポイント還元制度」も導入しました。キャッシュレス化比率で他国に遅れを取る日本だけに、今後も官民合わせての「キャッシュレス化推進」が進められていきそうですね。

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