『サザエさん』ノリスケの評価爆上がり! 性格激変で「キレイなノリスケ」

エンタメ

公開日:2020/9/20

サザエさん
『サザエさん』14巻(長谷川町子/朝日新聞出版)

 9月13日のアニメ『サザエさん』で、ノリスケの“イメージアップ回”が放送され、視聴者から大きな話題を呼んでいる。

 そのエピソードは、作品No.8135「もてもてノリスケ」。タイコさんがイクラちゃんを連れて帰省する数日間、ノリスケは磯野家に世話になることになった。持ち前の人懐っこさと明るさで、すぐに磯野家に溶け込み、子どもたちとトランプなどで遊ぶ。夜は夜で、波平とマスオとともに、鯛のお頭付きお刺身盛をつまみに、ビールで乾杯。マスオが「こういう日こそ思いっきり飲めるチャンス」と大喜びしていると、そこにカツオたちがやってきて「明日は遊園地に行くから飲みすぎないで」と、クギをさす。どうやらノリスケは、ノリで遊園地に連れ行く約束をしていたようだ。

 翌日、きちんと起床して遊園地に向かったノリスケと子供たち。サザエの「今頃大変な思いをしているんじゃないかしら」という予想とは裏腹に、一行は水上ボートに乗ったりかき氷を食べたりと存分に満喫している様子。ノリスケのお財布がすっかり空っぽになるまで遊び尽した。

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 帰宅後、タイコさんが自宅に帰って来たと連絡を受けたノリスケは、波平の部屋へ。「おじさん、これお返しします」と茶封筒を渡すと、波平は「いや、これは…」と動揺する。実は、波平は遊園地で子どもの世話を頼む代わりに、予めノリスケに軍資金を渡していたのだ。

 しかし、ノリスケはこの軍資金には全く手をつけず、すべて自腹で遊園地代を負担。その理由を、「じゅうぶんお世話になってますから」と日頃から感謝しているからだと打ち明け、これにはサザエたちも「ノリスケさん、ちゃっかりしてるけど、律儀なところもあるのね」と感心するのだった。

 ノリスケといえば、勝手に磯野家に上がり込んでは冷蔵庫のものを食べ、マスオの財布でスーパーで散財した過去を持つ“吝嗇家”。波平からは「おいしい物を食べていると匂いを嗅ぎつけてやってくる人」とまで称され、ネット上では“ハイエナ”の異名で幅を利かせているが、今回放送された姿はこれまでのものとはもはや別人。

 視聴者からは、「こいつ本当にあのノリスケか…? もしかして偽物なんじゃ…(疑惑)」「ノリスケが他人のために財布が空になるまで奮発した…だと…」「まさかのキャラ変」「ノリスケが貰ったお金を返すなんてありえない(断言)」「かつてないほどキレイなノリスケ回だった」などと大きな反響を呼び、一時「ノリスケ」がツイッター上でトレンド入りを果たした。

 かつてないほど、人徳に溢れていたノリスケ。もしかして本来のオチは、茶封筒の中身が“空”だった…? と疑いたくなってしまうことも否めない。