“水増しインフルエンサー”が急増中!? SNSで横行するフォロワー売買

ビジネス

公開日:2020/10/1

“水増しインフルエンサー”が急増中! SNSで横行するフォロワー売買

 多くの企業が導入しているSNSの“口コミ広告”には、インフルエンサーの存在が必要不可欠。しかしその舞台裏では、お金でフォロワーを買う「水増しインフルエンサー」が急増しているようです。

売買業者に罪悪感はナシ

 昨年5月放送の「クローズアップ現代+」(NHK)では、SNSで横行するフォロワー売買の実情を調査。売買業者に接触して“フォロワーの金額”を尋ねたところ、「高くてひとりあたり6.5円」と明かしています。業者は「自分たちは法律を害していない」と発言し、罪悪感を感じている様子はありません。

 続いて登場したのは、フォロワー数の水増し経験を持つ30代の主婦。彼女の投稿は主に化粧品の話題で、広告主から月10万~20万円の報酬を得ているそう。

 驚きの証言の数々に、視聴者からは「フォロワー数が多いと影響力が強そうって考えがちだけど、信用してはいけないね」「企業側もインフルエンサーの資質を精査してから依頼すべき」といった声が。

 インスタグラムではフォロワーの売買は禁止されていますが、番組では調査のために3業者から1万人ずつ購入してアカウントの居住地域を調査。水増しに利用されたアカウントはブラジルや中東に集中し、ブラジルでは「乗っ取り」されたアカウント、中東では「架空(ボット)」のアカウントが多く見られました。

 乗っ取り被害に遭いアカウントを利用されたブラジル人男性は、「勝手に自分のアカウントでもうけているのが許せない」とコメント。ネット上でも「誰だって被害者になる可能性がある。他人事と考えず、ネットリテラシーを高めないと」「サービス上の禁止事項ではなく、法律でしっかり禁止した方がいいのでは?」との意見が相次いでいます。

インフルエンサーマーケティングによる影響力は?

 いまや一般人にも多くのインフルエンサーが存在していますが、実際どれほどの影響力があるのでしょうか。

 コンテンツマーケティング支援を行うサムライト株式会社は、2019年1月に20代~30代の男女500人を対象とした「インフルエンサーマーケティングに関する調査」を実施。インフルエンサー発信による商品購入などの効果が検証されました。

「好きなインスタグラマーまたはインフルエンサーはいますか?」という質問では、「いる」と答えた人が52.7%、「いない」と答えた人は40.9%。「インスタグラマー、インフルエンサーを知らない」との回答はわずか6.4%で、SNS上ではインフルエンサーの存在感がますます大きくなっているようです。

 続いて「好きなインスタグラマー・インフルエンサーの投稿を見て、商品を買ったことがありますか?」と尋ねたところ、最も多かった回答は「買ったことがある」(37.6%)。さらに「商品をネット等で検索した、調べた」(16.8%)、「店頭やネットショップまで行った」(14.5%)と続いていて、インフルエンサーの影響を窺わせる結果となりました。

 本当に“信頼できるインフルエンサー”なのか、しっかり見極めた上でSNSを活用したいですね。

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