管理職はご用心!? 6人に1人が上司のSNS投稿を探し出している

ビジネス

公開日:2020/10/22

管理職はご用心!? 6人に1人が上司のSNS投稿を探し出している

 インターネット社会の隆盛とともに、多くの人が「SNS」でつながっている時代。交流を楽しむための欠かせないツールとなりましたが、同じ企業の上司・部下がSNSでつながるケースも多いようです。

SNSでつながって「良かった」と思う割合は?

 モバイルメディア事業などを展開する「株式会社ビジュアルワークス」では、2019年5月に「10代・20代・30代のSNSに関する意識調査」(18歳~39歳の先輩・上司のSNSアカウントを知っている男女689人)を実施。まずはどのような経緯で上司のアカウントとつながったのか聞いたところ、Facebook・Instagram・Twitterともに「会話の流れでフォローしあうことになった」との回答が最多になりました。

 続いて「上司のアカウントを知った経緯」という質問では、各SNSともに「会話の流れでアカウントを知った」がトップに。一方で「投稿を見たくて探し出した」との答えが全てのSNSで15%以上いることも判明。なんと約6人に1人が上司のSNSアカウントを探し出している計算になります。

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 また上司・先輩とSNSでつながっていることを、部下はどのように感じているのでしょうか。SNSでつながって良かったか聞いてみると、「良かった」との回答はInstagramで50%、Twitterは45%、Facebookが39%に。反対に「良くなかった」との回答で最も多かったのは、Facebookの15%でした。

 SNSでのつながりについて、メリット・デメリットの内容は様々。「コミュニケーションが深まったことでより良い仕事ができていると思う」「安心感があって、より親しみやすい雰囲気が生まれました」といった評価や、「人柄がわかるのはいいけど、こちらのプライベートは知られたくない」「上司に監視されているような気分になりました」とネガティブな意見も寄せられています。

SNS上のハラスメント「ソーハラ」が話題

 上司と部下がSNSでつながるデメリットとして、近年は「ソーシャルメディア・ハラスメント(ソーハラ)」も話題になっています。住宅・不動産専門サイトを運営する「株式会社オウチーノ」がSNSにまつわる調査を行なったところ、仕事関係の人にソーハラされた経験を持つ人は17.6%という結果に。ソーハラの内容では、「フォローや友だち申請などを強要された」(9.7%)、「SNSの投稿内容のことを職場などで話題にされた」(7.1%)、「『イイね!』やコメントなど、投稿に対する反応を求められた」(5.3%)といった回答が並びました。

 また職場とSNSを巡る話題として、ネット上では「LINEで辞意を表明する従業員」についてもたびたび議論の的に。SNSで辞意を伝える方法に、多くの人は「非常識」との認識を示していました。ちなみに昨年発表された「第31回 サラリーマン川柳コンクール」優秀100作品のひとつに、「辞めますも SNSで 済ます部下」という句が選出されています。

 ソーハラだと指摘されないよう注意しながら、SNSを有効に活用できたらいいですね。