フェイクニュースを見破れない!? ある世代のネットリテラシー不足が想像以上

ビジネス

公開日:2020/11/4

フェイクニュースを見破れない!? 若者のネットリテラシー不足が想像以上

 今後の未来を担う若者たちは、いわゆるデジタルネイティブ世代と呼ばれる人々。幼い頃からスマートフォンなどに触れてきた人も少なくありませんが、ネットリテラシーは年配者の方が高いというデータもあるようです。

年配者はネットリテラシーが高かった!?

 2019年7月に「MMD研究所」は、「2019年7月 フェイクニュースに関する年代別意識調査」の結果を発表。「『フェイクニュース』という言葉の認知」に関する質問で、一番多く「知っている」と答えた年代は60代(65.9%)でした。一方で10代は64.3%、20代は62.7%という数字に。「知らない」と回答した人の割合が一番多かったのは、同率(16.6%)で10代・30代となっています。

 また「フェイクニュースを見破る自信がある」と答える人は、年齢が下がるほど多い傾向に。しかし「騙された経験がある」という回答者も年齢が下がるほど多くなり、1位は20代で37.7%を記録しました。一概に「デジタルネイティブはネットリテラシーがある」とは言えない結果に、ネット上では「まあSNSとかでやらかしてるのも大体若者だし、この結果は妥当」「昔から馴染んでいるから、余計に危機感がないのでは?」「媒体が昔と変わっただけで、情報に対する向かい方は年配者の方が心得てそう」といった声が。意外と納得する人も多いようです。

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 ちなみに「MMD研究所」が昨年3月に行った「中高生のフェイクニュースに関する意識調査」では、「フェイクニュースの拡散経験」についての質問が。これに「RTやイイネなどをして拡散してしまったことがある」「SNSで拡散はしなかったが、友人や家族に話してしまったことがある」と答えた中高生は、61%にも達していました。

若者のネット乱用が止まらない!?

 近年はアルバイト従業員がお店の信用を壊すような投稿をする「バイトテロ」が相次ぎ、若者のネットリテラシーが徐々に問題視されている模様。例えば2019年5月には、大手回転寿司チェーン店「くら寿司」で働いていた高校生ら3人の少年が書類送検。彼らは厨房の中で魚の切り身を不適切に扱い、この様子を撮影してSNSに投稿しました。

 また動画共有アプリ「TikTok」では、小学生くらいの子どもたちがネット上で平然と顔出し。若い世代たちのネットとの関わり方に、上の世代からは「どのような危険がネットに潜んでいるかわからない若者が多すぎる。もっと学校とかでネットのリスクについて教えるべき」「小中高生だけでなく、いい大人になった20代も『バカッター』でやらかしてるのがヤバい」「ネットに投稿した写真は半永久的に残るし、若気の至りでは済まないよね」などと苦言が呈されています。

 これまでもネット上では様々な問題が起こっていましたが、令和の若者は大丈夫なのでしょうか。