遠回しすぎて伝わらない「嫌味」選手権がネットで盛り上がる

ビジネス

公開日:2020/12/15

遠回しすぎて伝わらない「嫌味」選手権がネットで盛り上がる

 世の中には「嫌味」を言ってくる嫌な人も少なくありませんが、そのバリエーションは人によってそれぞれ。遠回し過ぎてその場ではわからない嫌味を言う人もおり、Twitter上で話題になっていました。

分かりづら過ぎる「嫌味」の数々

 以前とあるTwitterユーザーが、職場の人間から「いつも爪が綺麗だね」と言われたエピソードを投稿。自分でやっているのかお店でやっているのか聞かれたため、素直に「お店です」と答えたそうです。

 なんでもない会話のように思えますが、実は「会社にネイルをしてくるな」という意味だったとのこと。これに他のユーザーからは、「こんな言われ方したら絶対にわからない!」「あまりにも性格がねちっこすぎる」「こういう言い方してくる人嫌だなぁ…」「素直に『ネイルしてくるな』って言ってくれた方がまだマシ」といった声が上がっていました。

advertisement

 その他にも様々な嫌味の言い回しが投稿されており、「『仕事が丁寧だね』って言われたけど、『仕事が遅い』って意味だった」「上司が『足組んでると体ゆがむ』ってアドバイスしてきた。『目上の人の前で足を組むな』って言いたかったらしい」「バイト先で客から『コップが綺麗』って言われて、喜んでたら『汚れてるって意味だよ』って怒られた」などの体験談が。意外と遠回しな嫌味を言う人は多いようです。

そもそもどうして遠回しに伝えるの?

 しかしいくら凝った言い方をしても、遠回し過ぎて伝わらなければ「嫌味」の意味がありません。直接的な表現をした方が建設的のように思えますが、なぜ遠回しに伝えるのでしょうか。ネット上では「自分が『怒っている』ってことを隠したいんだろうか」「直接的に言うと反論が返ってきたりするから遠回しに言っているのでは?」「このご時世だし、『パワハラ』を恐れて遠回しな表現にしている可能性もある」「そういう言い方をするのが癖になってるんでしょ」などと考察されていました。

 また皮肉は「肯定文」で他者を貶めるのが基本なので、「こんな嫌味ばっかり聞いてたら人の褒め言葉が素直に信じられなくなる」「逆にこういう嫌味を言っている人って、いざ褒めても『また嫌味を言ってる』って思われるのでは?」「言われている方は褒められても嫌味だと思っちゃう。そして言っている方は褒めても伝わらないっていう最悪の人間関係ができるよね」との指摘も。一方で「皮肉を言われたら気づかない振りをして、全力で『ありがとうございます!』って言ってる」という防御手段もあるようです。

 ことあるごとに嫌味を言う人は考え物ですが、「ちょっと言葉遊びが好きな人」だと思って上手につきあっていきたいですね。