想像を絶する苦難を人はいかに乗り越えるべきか? 壮絶な実話をもとにしたコミック『光のトビラ』

マンガ

公開日:2021/9/6

『光のトビラ』
『光のトビラ』(1巻)

⻆谷はるか

ワニ・プラス:発行 ワニブックス:発売 660円(税込)

 「ブルーベリーアイ」で知られるわかさ生活の社長・⻆谷建耀知氏。その壮絶な半生をもとにしたマンガが『光のトビラ』だ。少年ケンイチが両親の離婚、自転車事故など、度重なる苦難を跳ね返す様子が、発売されたばかりのコミックス1巻では描かれている。

(構成・文=八巻奈緒)

多くの読者の感動の声からコミックス化が実現!

 幼い頃両親に捨てられたケンイチは、従兄妹の浩美とともに祖母に引き取られることに。3人で幸せに暮らしていたが、10歳の夏に起きた自転車事故をきっかけにケンイチの運命は大きく変わりだす。辛い後遺症、突然の退学勧告、家族との別れ……次々と起こる苦難にケンイチは強く立ち向かっていく。

『光のトビラ』

『光のトビラ』

『光のトビラ』

『光のトビラ』

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 祖母に引き取られたケンイチだったが、その生活はまさに赤貧。しかし、孫を愛し理解してくれる祖母や、笑顔を忘れない浩美という家族の存在が彼の心の支えとなる。その後、自転車事故によって生死の境を彷徨い視野が奪われてしまうが、年齢から手術もかなわず、好きな野球も諦めざるをえない状況に「なんでこんなからだに…」と絶望しかけるケンイチ。金銭的な事情から高校進学も諦めかけたが、新聞配達のアルバイトをしながら勉強に打ち込み見事合格。高校でも学費問題から無慈悲な退学処分をくだされかけるが……。驚異的な努力で数々の困難を克服してゆくケンイチ。現代を生きる若い読者にこそ触れてほしい作品だ。

『光のトビラ』

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