有田焼「現代の名工」が挑む後継者不足の突破口、共感型クラファンが伝統工芸を救う!

株式会社PicaPica

公開日:2025/5/7

手作りの有田焼ならではのぬくもりと美しさをより多くの人々に届けることで、後継者不足という産地が抱える深刻な課題の打開を目指します。

日本を代表する磁器「有田焼」の伝統を継承する「現代の名工」矢鋪與左衛門窯が、このたびクラウドファンディングに挑戦します。手作りの有田焼ならではのぬくもりと美しさをより多くの人々に届けることで、後継者不足という産地が抱える深刻な課題の打開を目指します。


技術伝承の難しさ
有田焼は400年以上の歴史を持ち、国内外で高く評価されてきた磁器ですが、昨今は機械化の波や、職人技術の習得に長い年月を要することから、手作りの技術を受け継ぐ後継者が大幅に減少しています。こうした技術継承の難しさは、有田焼に限らず、日本各地の伝統工芸に共通する大きな課題です。産地ごとに受け継がれてきた技や文化が、静かに消えつつある今、支援のあり方が問われています。


インバウンドの可能性
一方で、手仕事による工芸品は、量産品では決して表現できない独特の風合いや深みを持ち、海外からの評価も年々高まっています。有田焼もまた、その高い芸術性と物語性に惹かれ、多くの外国人観光客が訪れるようになっており、地域にとって大きなインバウンド資源となっています。
今回のクラウドファンディングでは、ロクロ体験を組み込んだ体験型のリターンも用意し、有田焼伝統の制作プロセスをも支援者にアピールしています。また、支援を情報発信の費用に充てることで、有田焼、そして日本の伝統工芸の“今”と“未来”を全国、そして世界へと発信する取り組みでもあります。

今回のクラウドファンディングで

❶ 伝統工芸の後継者不足を打開する可能性
❷ 伝統工芸支援の新たなあり方
❸ インバウンドによる産地・地域活性化

を模索しています。
取材・掲載のご協力を心よりお願い申し上げます。

クラウドファンディング掲載期間
2025年4月26日(土)〜5月31日(土)

クラウドファンディング掲載場所
「CAMPFIRE」当該ページ
https://camp-fire.jp/projects/838256/view?utm_campaign=cp_po_share_c_msg_mypage_projects_show



現代の名工
矢鋪 與左衛門(やしき よざえもん)プロフィール

・現代の名工 一級技能士 ものづくりマイスター 日本工芸会正会員 有田陶芸協会々員全技連マイスター 佐賀マイスター 佐賀県陶芸協会々員 伊万里有田焼伝統工芸士 日本煎茶工芸会々員

昭和52年、故中村清六氏に弟子入りして以来、約半世紀にわたり白磁に向き合い続けてきたロクロ師。有田伝統の「内山の技法」を用い、機械や鋳込み型を使わずに手作りで作品を作り続ける(内山の技法により平成23年“現代の名工”に認定)。
有田窯業大学校講師や伊万里有田焼伝統工芸士会会長なども歴任し、伊万里有田窯業界の発展に尽力。一方で後進の育成にも力を入れ、多くの弟子を育てる。
また磁器のロクロ体験のメソッドを独自に開発し、地元佐賀のみならず全国でロクロ体験を実施し、有田焼やロクロの普及に努める。小・中・高校でもロクロ体験授業を行い、絵付も合わせた体験人数はのべ約15,000人に上る。