(株)りんねしゃの菊花せんこうは5月よりフェアトレードによる除虫菊原料の輸入を実現し、やさしさの煙でケニアと日本をつなぐ

株式会社りんねしゃ

公開日:2025/5/8

夏の必需品菊花せんこうの100%天然除虫菊原料の輸入を実現! 天然原料による害虫駆除対策のノウハウを日本から世界へ

自然の力で心地よい空間を届けるりんねしゃの菊花せんこうは、2025年5月よりケニアで栽培された除虫菊の使用を開始します。その原料はフェアトレードの仕組みによって現地の生産者から直接輸入しています。 この除虫菊は、化学薬品を使わず、伝統的な農法によって丁寧に育てられたもので、人にも環境にもやさしい自然素材です。私たちは、このプロジェクトを通じて、ケニアの農村地域における安定した収入の確保と持続可能な農業支援に貢献しています。

株式会社りんねしゃ(本社: 愛知県津島市 代表取締役:飯尾純市)は、自社オリジナルの天然原料100%の菊花せんこうシリーズの原料として初めてのフェアトレードによる原料輸入が実現し、2025年度の製造分より使用する除虫菊原料のすべてをケニア産に変更します。

天然原料100%の蚊取り線香は、化学合成の殺虫剤耐性を持ちつつある蚊に対しても有効であることが証明されており、必要とする方々へ安定した供給が近年の課題でした。

【菊花せんこうとは】

天然の除虫菊を原料に使用し、虫を殺さずに追い払う。使う人だけでなく、虫や鳥などの生き物への影響まで配慮し、天然成分でつくられた防虫線香です。主原料となる除虫菊には、蚊やハエなどの虫を撃退する効果があり、花に含まれるピレトリンという成分が殺虫成分として働き、蚊取り線香の原料としても利用されています。人や動物への毒性が非常に低いため、安全性の高い殺虫剤として評価されており、 土壌の微生物や植物にはほとんど影響を与えず環境中で分解されやすい特性を持っています 。

化学物質に敏感な方や、小さい子どもやペットのいる家庭を中心に支持を集め続けている商品です。

【6次産業としてケニア産除虫菊の利用実現へ】

原料である「除虫菊」の一部は、約15年前から北海道紋別郡滝上町にある自社農場で栽培しています。将来的に品質の良い除虫菊原料を国産に頼るのは非常に困難であることがわかってきました。

そこで日本の国際支援で活躍するJICAへ、ケニアでの除虫菊栽培と蚊取り線香生産のプロジェクトを提案し、2019年に採択されケニアで除虫菊栽培のプロジェクトを開始しました。

このプロジェクトを通して、ケニアの除虫菊農家と一緒になって、ケニア国内では初事例となる「Nakuru Pyrethrum growers cooperative Union LTD:ナクル郡除虫菊生産協働組合同盟」を設置し、農家からの直接買い取り(農家とのフェアトレード)を可能にしました。

【今後の展望】

このプロジェクトでは、単に原料を海外から輸入するのではなく、自ら国産栽培にも取り組み、その上で不足分の原料を連携するケニアの農家からフェアトレードで買い取り、現地農家の方々を経済的に支えると同時に、ケニアでも天然原料で作られた防虫技術を広めていく活動です。

やさしい香りとともに、地球にも人にも思いやりを込めた「りんねしゃの菊花せんこう」を、ぜひ日々の暮らしに取り入れてみてください。

【商品紹介】

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