梅雨時の新築工事が引き起こす隠れたリスクとは

株式会社さくら事務所

公開日:2025/5/15

新築なのにカビ・結露…原因は“あの日の雨”?

個人向け総合不動産コンサルティング・ホームインスペクション(住宅診断)、マンション管理組合向けコンサルティングを行う“不動産の達人株式会社さくら事務所”(東京都渋谷区/社⻑:大⻄倫加)は、当社ホームインスペクターが実際に新築工事現場で見てきた「梅雨時のリスク」と、施主としてとるべき対応について発表いたしました。本件に関する取材やご質問がございましたらお気軽にお問い合わせください。

「雨の日工事リスク」に注意

梅雨時期などで、建築中の家が雨にさらされると、外からは見えなくても将来的に深刻な不具合に発展することがあります。

雨天でのコンクリート打設は水の混入で強度低下の可能性あり。

  乾燥後にひび割れが起きやすくなることも。

木材が濡れたまま乾燥不十分の状態で使われると、カビや内部結露の原因に。

  含水率の測定(20%以下が目安)が重要。

断熱材であるグラスウールは繊維の隙間に水が入りやすく、乾燥確認が極めて困難。

  濡れたまま壁内に施工されると、カビや結露の温床になり、交換が必要になるケースも。

防水施工の不具合は6割以上。施主ができる3つの対策とは

2024年に当社が行った新築工事中ホームインスペクション265件の調査では、防水工程における不具合指摘率は63.6%と高水準。そこに雨天での作業が重なると、構造体の内部に雨水が浸入してしまう恐れがさらに高まります。したがって、今こそ“見えないリスク”に備える必要があります。

ハウスメーカーや現場監督に「雨の日の対応方針」を確認
・養生はどのようにする予定か?
・雨天時のコンクリート打設は延期するのか?
・濡れた木材や断熱材の乾燥・交換の基準はあるか?
降雨後の含水率や断熱材の状況を確認してもらうよう、予め伝えておく
工事中の第三者検査を導入する

■10年後の修繕費を防ぐのは、今の「ひと手間」

建物の仕上がりや資産価値は、工事中の見えない部分の品質管理で大きく左右されます。雨による施工リスクは、放置すると「カビ・腐食・漏水」へとつながり、後に数十万〜数百万円の補修費を要するケースも。トラブルを未然に防ぐため、施主自身の知識と行動力が何よりも大切です。

新築工事中ホームインスペクション(第三者検査)はこちら

さらに具体的なお話が聞きたい方はお気軽にお問合せください。専門家が事例と共に取材にてお話させていただきます。 



さくら事務所について

株式会社さくら事務所は「人と不動産のより幸せな関係を追求し、豊かで美しい社会を次世代に手渡すこと」を理念として活動する、業界初の個人向け総合不動産コンサルティング企業です。1999年、不動産コンサルタント長嶋修が設立。第三者性を堅持した立場から、利害にとらわれない住宅診断(ホームインスペクション)やマンション管理組合向けコンサルティング、不動産購入に関する様々なアドバイスを行う「不動産の達人サービス」を提供、71,000組を超える実績を持っています。

プレスリリースはこちらからご覧いただけます。