ビジネス目線で攻略!イスラム諸国パビリオンの歩き方 in 大阪・関西万博
一般社団法人ハラル・ジャパン協会
公開日:2025/5/22
こんにちは。ハラル・ジャパン協会の佐久間です。
2025年大阪・関西万博が開幕し、盛り上がりを見せるなか今回は「イスラム諸国パビリオンをビジネス視点でどう巡るか」をテーマにご案内します。
まず大切なのは、アナログの地図を片手に全体を俯瞰すること。
まるで“オリエンテーリング”のように、戦略的に回っていきましょう。
参考地図:map_expo2025(※4月24日更新版)
注目すべきは、2030年の次回万博がサウジアラビアで開催されるという点です。これに向けて、中東諸国は今回の万博に非常に力を入れています。
中でも、**GCC6か国(サウジアラビア、UAE、カタール、クウェート、バーレーン、オマーン)**は見逃せません。
それぞれが独自の経済戦略を持ち、ビジネスパートナーとしての関係構築に絶好の機会です。
さらに、東南アジアも非常に重要なエリアです。
米中貿易戦争の影響を受けながらも、6億5,000万人を超える巨大市場を形成しています。
出展国には、マレーシア、インドネシア、シンガポール、タイ、フィリピン、ベトナムがあります。
特にマレーシア、インドネシア、シンガポールは、ハラルビジネスの中心的存在。
加えて、ハラル対応の工場が多いタイ、フィリピン、ベトナムの動向にも注目しましょう。
南西アジア・中央アジアでは、インド、ネパール(ともに今後オープン予定)、バングラデシュ、ウズベキスタン、トルクメニスタン、カザフスタン、アゼルバイジャンが参加。
ハラルビジネス的には、特にインド、バングラデシュ、パキスタン、スリランカが鍵となる国々です。
また、中央アジア(CIS)ではウズベキスタンが最も注目されています。
なお、一部の国は共同パビリオン形式や不参加ですが、トルコ、セルビア、マルタ、セネガル、エジプトなどは単独での出展も予定されています。
こうした国々も含め、中東・MENA・アフリカ地域は、将来の市場としての可能性に満ちています。
現地のビジネス意向を肌で感じ、交流を通してヒントを得てください。
**「彼らが日本で売りたいもの、日本が彼らの国で売りたいもの」**を疑似体験できるのが、万博最大の魅力です。
私たちハラル・ジャパン協会の事務局やコンサルタントも、「スタンプラリー」のようにイスラム諸国のパビリオンをすべて訪れ、それぞれの国とのコミュニケーションを深めるつもりです。
現場での気づきが、明日のビジネスチャンスへとつながることでしょう。
文責:一般社団法人ハラル・ジャパン協会