18人の文学者が近代文学を語る公開講座「夏の文学教室」開催

公益財団法人日本近代文学館

公開日:2025/7/16

第60回夏の文学教室「ひとりぼっちの文学史-世界とどう接続するか」

日本近代文学館(事務局・東京都目黒区)は有楽町・よみうりホール(有楽町駅ビックカメラ7階)にて、7月28日(月)~8月2日(土)の6日間にかけて公開講座「夏の文学教室」を開催いたします。 近年は若手作家や他ジャンルからの講演者の出講により、新たな受講者も増えています。 新たな読書の扉が開かれる文学との出会いの場として、ぜひ広くご参加いただきたく存じます。

本を書くのも読むのもたいへん孤独な作業です。文学はとりわけ。でも、その孤独な営みをへて生み出された言葉が、たとえ誤解や錯覚があろうとも、きちんと受けとめられ、また次の言葉を生み出すとき、人はささやかな幸福感に満たされます。日本の近現代文学はそうしたひとりぼっちの作者によって書かれてきました。ひとりぼっちの「ぼっち」は「法師」を起源とする言葉だそうです。人生の真実を追いかけ、孤独な闘いを続けてきたさまざまな作家たちの声に耳を傾け、自分の心にひそむ言葉が立ち上がるのを感じてみませんか。 

■開催詳細

日時:2025年7月28日(月)~8月2日(土) 13時30分~16時20分(開場13時)

主催:公益財団法人日本近代文学館、後援:読売新聞社、協力:小学館

会場:有楽町よみうりホール(千代田区有楽町1-11-1 ビックカメラ7階 JR/地下鉄 有楽町駅)

https://yomi-h.jp/

定員: 各日1,100名



■登壇者・演題(各50分の講演)

・7/28(月) 1時間目 北村薫「シェイクスピア―世界劇場」 2時間目 星野太「二つの孤独のあいだに――石原吉郎、シベリア抑留後の作品と生活」 3時間目 穂村弘「世界を書き換える試み――寺山修司の言葉」
・7/29(火) 1時間目 西成彦「他者に飢えるということ~カミュの『異邦人』を読む~」 2時間目 朝吹真理子「むごさについて――深沢七郎の『笛吹川』と『楢山節考』を読む」 3時間目 町田康「太宰治・孤立と逆ギレ」
・7/30(水) 1時間目 小川公代「世界文学と野上弥生子」 2時間目 川野里子「沈黙がことばを得るとき――葛原妙子、山中智恵子の戦後」 3時間目 田中慎弥「剝き出しの川端康成」
・7/31(木) 1時間目 岸本尚毅「芥川龍之介と俳句」 2時間目 奈倉有里「視界をひらくトルストイ」 3時間目 桜庭一樹「〝読むこと〟の未来―倉橋由美子『聖少女』を2025年にどう読むか?」
・8/1(金) 1時間目 阿部公彦「漱石の中の「胃弱の人」と「事務の人」」 2時間目 若竹千佐子「おらおら~の周辺 大勢のおらの発見」 3時間目 島田雅彦「妄想エンジンの燃料は孤独」
・8/2(土) 1時間目 松永K三蔵「孤独、その限りない豊かさ――無頼派の小説家たち」 2時間目 岡真理「最後の空 果ててのち 鳥たちは何処を飛ぶ―ガザのジェノサイドと文学」 3時間目 高橋源一郎「太宰と親鸞『ただひとり』のために」


■申し込み方法

受講料:全期間券・前売9,300円(当日券10,000円) 各日券・前売2,500円(当日券3,000円)

チケット購入:

・日本近代文学館へ郵便振替で払込

口座番号:00140-0-47730

口座名:公益財団法人 日本近代文学館

ご希望の日程、チケット送付先住所、氏名を書き入れて郵便局よりお払い込みください。

※送料不要

郵便振替用紙の請求はこちら

https://www.bungakukan.or.jp/cat-lecture/cat-summer/15686/#mailform



・書店等の店頭販売

オリオン書房ノルテ店     TEL 042-522-1231

紀伊國屋書店新宿本店     1Fキノチケットカウンター TEL 03-3354-0141

紀伊國屋書店横浜店         横浜そごう7F TEL 045-450-5901

八木書店 古書部 神保町 TEL 03-3291-8221

東武友の会(東武友の会会員のみ)東武百貨店 池袋店6F10番地 TEL 03-5951-5248

チケットポート  銀座店 銀座ファイブ1F

チケットポート 大丸東京店 11F

チケットポート新宿店 伊勢丹会館B1F

チケットポート池袋PARCO店 6F



・チケットぴあ 

全期間券 Pコード995-464 

https://t.pia.jp/pia/ticketInformation.do?eventCd=2514877&rlsCd=001

各日券 Pコード656-793

https://t.pia.jp/pia/ticketInformation.do?eventCd=2514884&rlsCd=001



・ローソンチケット Lコード32936

https://l-tike.com/order/?gLcode=32936



・コンビニ購入

チケットぴあ(セブンイレブン) https://t.pia.jp/guide/sej-t.jsp

ローソンチケット(ローソン、ミニストップ)  https://l-tike.com/guide/loppi.html



※ 学校経由による高校生無料ご招待

高校の先生による代表申込にて、高校生の方を無料招待いたします。

下記問い合わせ先までお問い合わせください。



■関連イベント

18人の講師による選書が並ぶ、「夏の文学教室」ブックフェアを開催!

下記3店舗にて8月上旬まで開催中。

◎紀伊國屋書店 横浜店(※受講券販売店) TEL 045-450-5901 

https://store.kinokuniya.co.jp/store/yokohama-store/


◎銀座蔦屋書店 TEL 03-3575-7755

https://store.tsite.jp/ginza/?srsltid=AfmBOooHrI7UXbSfAc5-htpVBUwDGUeiPLcBo5IE-hyVAc0yU90RwxNx



◎三省堂書店 有楽町店 TEL 03-5222-1200

https://www.books-sanseido.co.jp/shop/yurakucho/



ブックフェアで並んでいる書籍のリストは下記URLにて紹介。

https://www.bungakukan.or.jp/cat-lecture/cat-summer/15851/



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◆お問合せ先
公益財団法人 日本近代文学館 文学教室係

153-0041 東京都目黒区駒場4-3-55
TEL:03-3468-4181 FAX:03-3468-4185
電話受付時間 9時半から17時半

日曜・月曜・第四木曜休館

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【「夏の文学教室」とは…】

「夏の文学教室」は日本近代文学館開館以前の1964年から文学館の設立に賛同する文学者の協力で始まった講演会です。

過去59回にわたり、文学者が自ら肉声で「文学」を語る場として、松本清張、井上靖、中上健次、遠藤周作、吉本隆明、江藤淳、小川国夫ら、第一線で活躍する作家・評論家・研究者にご出講いただいてきました。講演音源はこの半世紀の「文学」の記録として貴重なアーカイブとなっております。