クレーンゲームの歴史から現在の姿までわかる書籍『クレーンゲーム研究』発売!
福村出版株式会社
公開日:2025/7/17
クレーンゲームを扱った世界初の総合的研究書!
「UFOキャッチャー」の発売40周年となる今年、福村出版株式会社(代表取締役社長:宮下基幸、東京都中央区)は、来る7月22日(火)に新刊書籍『クレーンゲーム研究――系譜学・考現学・メディア論』(ボトス・ブノワ著、定価本体6,000円+税)を刊行いたします。
NHKテレビ「最深日本研究」などで注目を集める気鋭のフランス人研究者が全編日本語で書き下ろした本書は、現在ゲームセンターで主流を占めるクレーンゲームに着目し、その詳細な歴史と現在の姿、そしてメディアとしての理論化を著した、世界初の本格的研究書。ゲーム研究者、現代風俗・社会学の研究者、およびクレーンゲームに興味をもつ人々におすすめできる唯一の書籍です。150点を超える図版が、クレーンゲームの歴史と現代における発展の様子を浮き彫りにします。
一般発売に合わせ、7月22~24日にパシフィコ横浜で行われる日本最大のゲーム開発者カンファレンス「CEDEC2025」内「CEDEC書房」にて本書を特価にて販売いたします。ゲーム、コンピュータ・エンタテインメント業界の皆様のご来店を心よりお待ち申し上げております。
本書の構成
本書は三部構成からなります。
【PART 1 歴史編】
クレーンゲームの誕生から今日に至るまでを、20世紀初頭のコイン式自動販売機的機構から戦前・戦後の国内普及、1980年代のUFOキャッチャー登場まで、年表と事例を交えて体系的にたどります。歴史的背景や法制度の変遷を押さえながら、その“メディアとしての起源”を明らかにします。
【PART 2 現在編】
全国のゲームセンターで行ったフィールドワークをもとに、1990年代以降に定番化・成熟化したクレーンゲームの実態を描写。機種や景品の多様化、店員とプレイヤー間のコミュニケーション、設置空間の都市的特徴など、“現代のメディア空間”としてのクレーンゲームの魅力と課題を浮き彫りにします。
【PART 3 理論編】
メディアミックス論や間メディア性(Intermediality)の視点を導入し、クレーンゲームを他のメディアとの関係性から再定義。理論的枠組みを用いて、その独自性と社会的意義を再考するとともに、今後のメディア研究への新たなアプローチを提案します。
──これら三部を通じて、本書は“遊戯機”を超えたクレーンゲームの多層的なメディア価値を総合的に解き明かします。
書誌情報
書名 クレーンゲーム研究──系譜学・考現学・メディア論
著者 ボトス・ブノワ
判型 A5判並製346ページ
定価 本体6,000円+税(税込6,600円)
発行 福村出版株式会社
ISBN 978-4-571-41083-3 C3036
対象読者 ゲーム研究者、現代風俗史・社会学研究者、クレーンゲームに興味を持つ個人
目次
序章 なぜ今、クレーンゲームとメディア論なのか
PART 1 歴史編
・1章 クレーンゲームの創成期:20世紀初頭・2章 クレーンゲームの発展期:20世紀末
PART 2 現在編
・3章 クレーンゲームの成熟期・4章 都市空間におけるクレーンゲーム:機械・景品・施設の実態調査
・5章 クレーンゲームのコミュニケーション:不確かなメディア体験
PART 3 理論編
・6章 メディアミックス論から見たクレーンゲーム・7章 間メディア論から見たクレーンゲーム
・8章 クレーンゲームと間メディア論のゆくえ
著者プロフィール
ボトス・ブノワ(Bottos Benoit)
1988年、フランス・パリ生まれ。博士(社会情報学)。慶應義塾大学商学部訪問講師。2013年パリ第七大学日本語学科卒業。立教大学社会学部で1年間の国費交換留学を経て、2015年パリ第七大学日本学修士課程修了。2024年中央大学大学院文学研究科社会情報学博士課程修了。専門は日本研究、文化社会学、メディア考古学。日本のメディア文化と都市文化の特徴を中心に研究し、それらを支えるメディア間の関係とその社会歴史的背景に光を当てている。
【メディア出演】
NHKテレビ「最深日本研究:クレーンゲームを知りたい」(2025年3月28日放送)
朝日新聞インタビュー「日本に留学してクレーンゲーム研究 客200人観察して見えた魅力は」(2025年6月24日付)
お問い合わせ先
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