銀座リプロ外科調べ 9割しらない男性不妊の原因「精索静脈瘤」 その違和感・症状を感じたのはいつ?1位は「中学生」で6割
医療法人社団マイクロ会 リプロ外科
公開日:2025/7/22
その約6割が誰にも相談したことが無いと回答
銀座リプロ外科(所在地:東京都港区、代表理事:永尾光一)は、思春期における男子の身体的違和感とその背景にある疾患への認知を目的として、全国の15〜19歳の男子学生を対象にインターネット調査「中・高・大学生の生殖器の違和感に関する意識調査」を実施しました。調査にはクロスマーケティング社のQiqumoを使用しました。
精索静脈瘤の疑い、症状を感じた1位は「中学生」その結果、300名中105名(35.0%)が「生殖器に違和感を感じたことがある」と回答し、105名のうち約半数に当たる49名(46.7%)※が精索静脈瘤や陰茎湾曲症の疑いがある症状を選択していました。
※内29名が精索静脈瘤の疑い、20名が陰茎湾曲症の疑い
特に注目すべきは、2つの症状において中学生で“違和感を感じていた”と答えた人が多かったこと。精索静脈瘤の疑いのある学生の約60%、陰茎湾曲症の疑いがある学生に限っては、100%が「誰にも相談していない」という現実があります。
男性不妊の原因「精索静脈瘤」とは
精索静脈瘤(せいさくじょうみゃくりゅう)は、精巣の周囲の静脈が異常に拡張・蛇行する病気で、精子の質を下げる代表的な男性不妊の原因です。
男性不妊の原因の約4割※が精索静脈瘤と言われますが、自覚症状が少ないため見逃されやすいのが特徴で、見た目の左右差や垂れ下がり、血管の浮きといった違和感がサインになります。※2017年のWHO調査によるもの
2021年10月に銀座リプロ外科が実施したインターネット調査「男性不妊治療に関する調査」(全国の24歳~59歳の男女1,055名を対象に実施(男性53.0%、女性47.0%))によると、「精索静脈瘤を知っていますか?」という質問に対して「はい」と回答したのが73 名(6.9%)、「いいえ」と回答したのが982名(93.1%)と、9割は知らない病気です。
放置すると精子の運動率や濃度が下がり、将来的に体外受精や顕微授精が必要となるケースもありますが、手術により改善が期待でき、再発もほとんどない完治可能な病気です。
本調査では、以下の項目を選んだ学生を「精索静脈瘤の疑い」があると定義しています:
・陰嚢(いんのう)の大きさに左右差がある・精巣(せいそう)の大きさに左右差がある
・片方がいつも垂れ下がっている
・表面がデコボコしている
・血管がミミズのように浮き出ている
調査結果:違和感の多くは中学生時に発症、しかし相談できず
精索静脈瘤が疑われる症状を選んだ29名のうち、17名(58.6%)が「中学生で違和感を感じた」と答えました。これは思春期の身体の変化とともに発症を自覚するケースが多いことを示唆しています。
しかし、相談経験のある者はわずか数名にとどまり、5名(17.2%)が医者、同数が親に相談した一方、17名(58.6%)は「誰にも相談したことがない」と回答しました。さらに、病気とわかっても「匿名で相談できるサービスを探す」「様子を見る」といった慎重な対応が目立ち、医療機関への受診に至らないケースが大半です。
【永尾光一医師のコメント】
「精索静脈瘤は、男性不妊の原因の中でも約4割を占める重要な疾患です。しかし、自主調査でもある通り、約9割がこの病名を知らないという結果が示すように、認知度は極めて低いのが現状です。
今回の調査では中学生の時点で“違和感”を覚えている生徒が多くいることが分かりましたが、相談率は極めて低く、病気としても認識されていません。
将来の不妊リスクを減らすためにも、性教育の現場で『男性も不妊になることがある』という基本的な知識と、早期発見・治療の大切さを伝えていく必要があります。医療機関への相談がしやすい環境を、社会全体で整えていくべきです」
違和感を感じたら、まず泌尿器科へ相談
通学のない夏休みは、子ども本人が違和感を感じていることを家族と話し、病院に行くきっかけを作れる貴重なタイミングです。
永尾光一医師の元(銀座リプロ外科、東京・銀座)には夏休みになると学生の来院数が通常の約3倍に増加します。これは、学校を休まずに受診できる期間であることに加え、家庭内で健康について話しやすい季節であることが要因と考えられます。
精索静脈瘤は手術によって改善が見込めますが、日帰りでの治療が可能かどうかは医療機関によって異なります。銀座リプロ外科のように局所麻酔による低侵襲手術を実施している施設では日帰り手術が可能ですが、大学病院など全身麻酔が必要な場合は数日間の入院を伴うケースもあります。
まずは気になる症状があれば、お近くの泌尿器科、もしくは銀座リプロ外科に相談していただくことを推奨します。
精索静脈瘤を放置するリスクとメリット
【放置リスク】
精子の運動率・濃度の低下
将来的な不妊治療の高額負担(体外受精・顕微授精など)
自信の喪失や心理的な影響
【治療メリット】
自然妊娠の可能性向上
手術は低侵襲・再発ほぼなし ※
思春期〜成人にかけての“性の安心”が得られる
※永尾光一医師による手術(症例1万件以上)では過去一度も再発がありません。
その他の見逃されやすい疾患:陰茎湾曲症
陰茎湾曲症(いんけいわんきょくしょう)とは、硬直時に陰茎が大きく曲がる症状があり、先天的な要因で起こることが多い疾患です。性交渉時に痛みを伴ったり、パートナーとの性行為に支障が出ることがあります。放置することで性行為への恐怖やコンプレックスを引き起こし、心理的な影響も大きくなりますが、形成手術によって根治が可能な病気です。
陰茎湾曲症の疑いの場合は、一人も相談していない状況
今回の調査で、陰茎湾曲症が疑われる20名全員が「誰にも相談していない」と答えており、こちらも無自覚・無相談のまま成長するリスクが浮き彫りとなりました。性交渉を始める年齢になって初めて問題が表面化し、「痛い」「まっすぐにならない」などの症状に悩まされるケースもあります。
しかし、陰茎湾曲症は硬直時の症状であり、性交経験がない若年層では「問題」として捉えられにくい特性があります。そのため、痛みや性交困難といった直接的な障害が生じるまで放置されやすく、深刻化してから初めて医療を受診する例も少なくありません。 また、「病気と分かっても何もせず放っておく」とした回答が最多であり、病識の乏しさに加え、「生殖器の形」そのものへの羞恥やコンプレックスが、相談の壁を高くしていることが推察されます。
【永尾光一医師のコメント】
「陰茎湾曲症は、見た目の違いだけでなく、性交の際に痛みを伴うことがあります。見過ごされがちですが、進学・結婚・恋愛など将来のライフステージに大きく関わる疾患です。若いうちに気づければ、簡単な手術で解決でき、精神的なストレスも大幅に軽減できます。親御さんや教育関係者にもぜひ知ってほしい内容です」
【調査概要】
調査内容:中・高・大学生、生殖器の違和感に関する意識調査
実施日:2025年6月30日から7月1日
対象:15歳~19歳(学生)
エリア:全国
性別:男性のみ
方法:インターネット調査(クロスマーケティング社のQiqumoを使用)
精索静脈瘤手術とは
永尾光一医師は、男性不妊治療専門クリニック「銀座リプロ外科」の院長を務めており、特に精索静脈瘤の診断および手術において日本における第一人者です。
男性不妊の原因として最も多いのが精索静脈瘤です。精索静脈瘤とは、精巣やその上部にある精索部 (精管、血管、神経、リンパ管などを含む膜構造)に、静脈瘤(静脈の拡張)または 静脈瘤(静脈の逆流) が認められる症状を指します。男性不妊症患者のおよそ40%が、この症状を有しているとされています。
腎臓の静脈からの血液逆流により、左精索静脈内の陰嚢上部がうっ血し、瘤(こぶ)状の腫れが発生します。このため血液が停滞し、精巣の温度が上昇して精巣機能が低下する原因となります。
以下のように、銀座リプロ外科での陰茎湾曲症手術について、詳細なご紹介文をまとめました。
陰茎湾曲症手術とは
陰茎湾曲症は、硬直時に陰茎が大きく曲がる病気で、先天的な要因によることが多い疾患です。性交時に痛みを伴うこともあり,見た目だけでなく性行為や心の面でも大きな影響を及ぼす可能性があります。当院では日帰り顕微鏡下手術を導入しています。これは皮下から神経や血管を丁寧に避けながら、湾曲を矯正する技術で、以下のような特徴があります。
・低侵襲かつ精密な手術:顕微鏡を使って神経や血流を守りながら湾曲部分を調整します 。・局所麻酔対応:全身麻酔を避け、日帰り手術が可能なケースもありますが、状態によっては入院となる場合もあります 。
・心理的サポート重視:性交に対する恐怖心や自己肯定感の回復を重視。施術後、多くの方が自信を取り戻しています 。
永尾光一医師(日本性機能学会前理事長・日本泌尿器科学会専門医・日本性機能学会専門医)は、泌尿器科専門医として安心・安全な形成技術を提供。この分野での豊富な経験を活かし、精神面への配慮も含めたサポートを行っています。
永尾光一医師
プロフィール:銀座リプロ外科 院長/東邦大学医学部 名誉教授
永尾医師はナガオメソッドにより20年以上、精索静脈瘤手術をしており、その手術数は10,000例以上となります。日本ではまだ認知度が低い男性不妊ですが、より多くの患者様に気軽に相談していただければと思っております。
銀座リプロ外科について
「患者の未来を支える」という理念のもと、男性不妊やリンパ浮腫治療において最先端の医療を提供しています。社会的な偏見を克服し、患者の心に寄り添う医療サービスを展開。多くの患者が当院での治療を通じて新たな未来を築いてきました。
近年では、思春期の男子に多く見られる「精索静脈瘤」についても、中学生からの相談や診察を積極的に受け入れており、早期発見・早期対応に力を入れています。本調査結果をふまえた啓発活動もその一環です。
銀座リプロ外科は全国各地からの来院者も多く、大学病院やレディースクリニックからの紹介も増えています。東京メトロ有楽町線「銀座一丁目駅」から徒歩2分とアクセスもよく、東京駅周辺や銀座など都心で働くビジネスマンの方も多く立ち寄られます。
銀座リプロ外科 概要
名称:医療法人社団マイクロ会 銀座リプロ外科
所在地:東京都中央区銀座2-8-19 FPG Links GINZA 6F
設立:2019年3月5日
目的:マイクロサージェリーの発展と普及、医療人材の育成
主な活動内容:マイクロサージェリーを用いた男性不妊治療および乳がん・婦人科がん術後のリンパ浮腫治療