越境B2B決済の取引は2030年までに180億へ

株式会社SEMABIZ

公開日:2025/7/31

国境を越えた取引は関税にも屈せず活発化(Juniper Research予測)

2025年7月28日、英国ハンプシャー州

フィンテックおよび決済市場の専門調査会社であるJuniper Researchは、世界の越境B2B取引は2025年中に163億、2030年までには183億に達するという予測結果を発表しました。関税措置の影響下にあっても、グローバル化や決済の障壁を低くするステーブルコインなどの新たな決済方法が13%成長率を後押ししているとみられています。

関税措置の影響下でも越境取引は増加

B2B取引は米国による関税措置をものともせず、回復していくとJuniper Researchでは予測しています。関税によりコスト増になる一方で、サプライチェーンの相関性が確立することで、国内調達に戻る可能性は低くなります。さらに越境貿易の影響下では、米国の輸出入は相互関税により減少しますが、EUと中国は埋め合わせのために貿易が増加するとみられています。そのため米国中心の貿易回廊は関税によって多様化が進み、B2B決済ベンダ―は多様な貿易回廊へのサポート確保が必須となります。

将来性が高いステーブルコインには課題も

Juniper Researchは、B2B決済における効率性向上のカギとして、ステーブルコインを挙げています。ステーブルコインとは、法定通貨などの参照資産に価値が固定された暗号通貨です。ステーブルコインにより、越境決済をデジタルネイティブな方法で実現することで、スピードや透明性といった従来の越境決済における多くの課題を回避できます。

しかしながら、ステーブルコイン導入拡大には課題もあります。レポートの共著者Michael Greenwoodは次のように解説しています。

「ステーブルコインには高い将来性があります。しかし、ステーブルコインと現地通貨間での資金移動や調達用プラットフォーム内でのステーブルコインの統合には膨大なインフラの構築が必要となります。大規模なB2Bにおけるステーブルコインの導入とそれに伴う収益のためには業界内で協力し合うが課題解決になるでしょう。」

当調査レポートについて

Juniper Research「B2B決済市場 2025-2030年 – B2B Payments Market: 2025-2030」は最新のB2B決済市場についての鋭い洞察と60ヶ国の詳細な市場予測を含む、広範な調査結果を提供します。

当プレスリリースにつきまして

当プレスリリースはJuniper Researchの日本国内の正規代理店株式会社SEMABIZが翻訳いたしました。SEMABIZでは調査レポートの内容、価格、カスタム情報提供可否など、市場調査レポートの販売のみならず、ご購入検討に関わる幅広いご相談をお受けしております。

【レポート概要】
B2B決済市場 2025-2030年
B2B Payments Market: 2025-2030
出版:Juniper Research
出版年月:2025年7月
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