読書離れといわれる中、年間約100店増!個性が光る”独立系書店”の現状とは?
株式会社ジー・ビー
更新日:2025/10/1
近年、いわゆる「独立系書店」といわれる個人経営の書店の開業が増加傾向にあります。コロナ禍以降に出店ペースが増え、2023年には100店超、2024年も90店超、2025年も上半期だけで52店オープンしており、読書離れや老舗書店閉店のニュースが影を落とす中、出版業界の新たな光として注目されています。
【おうち時間で見つめ直された「街の本屋さん」の重要性】コロナ禍で外出を抑制された中、「街の本屋」の重要性が改めて認識され、2021年以降に全国で相次いで開業された“独立系書店”。
独立系書店とは、チェーンの書店ではない個人や小規模企業が独自の理念に基づいて経営する書店のことを指します。
2025年6月に経済産業省から発表された「書店活性化プラン」では、書店のDX支援や新規出店に向けた支援などが盛り込まれ、読書人口の減少や無書店地域の増加に対する施策を講じています。
全国的にも書店の新規開業数が多いのが東京ですが、こうした独立系書店開業の流れを調査・取材した成果として、書籍『改訂新版 東京 わざわざ行きたい街の本屋さん』(和氣正幸 著、株式会社GB刊)がまとめられました。
同書では、都内近郊にある個性的な本屋さんを164軒紹介。
取材を通じて、猫の本や旅の本、冒険の本などの専門書店、店主のこだわりの棚づくり、カフェやビアスタンドが併設された書店など、1店1店に個性が光る「街の本屋さん」の広がりが浮かび上がっています。
(『改訂新版 東京 わざわざ行きたい街の本屋さん』より)
2018年オープンの「BREW BOOKS」(西荻窪)は、その名の通り、ビールを飲みながら本が読めるお店。話題書からZINE(同人誌)まで幅広く扱われています。
2023年に根津にオープンした「本の店&company」は元図書館司書が経営。「目立たないかもしれないけれど残ってほしい本」をテーマに選書されています。
こういったそれぞれの個性を光らせた書店が都内に160店以上展開され、「街の本屋さんめぐり」を楽しむ人が増えています。
【「まずは本屋の存在を知ってもらうことが第一」SNSでのキャンペーン展開】出店数は増えているものの、その後の認知拡大に悩む書店は非常に多いのが現状です。実際、都内に昨年オープンした独立系書店の店主に話しを聞いたところ、「まだまだ知られていない。まずは存在を知ってもらうことが第一です」と語っていました。
最近ではSNSでの発信に力を入れている書店が多く、特に読書家のユーザーが多いX(旧Twitter)で書店情報を収集するという人も多くいます。そのほかでは、書店の存在を知るきっかけは「偶然お店の前を通りがかって知る」という人が多く、情報発信の重要性が分かります。
(参照:https://x.com/gbiidabashi/status/1967773403861111051)
そこでこの秋に開催されているのが「#推し本屋さん 投稿キャンペーン」(開催期間:2025年10月1日(水)~10月31日(金))。期間中に「#推し本屋さん」のハッシュタグを付けて本屋さんを紹介する投稿を行うと、抽選で5名に図書カードNEXTが当たるというキャンペーンです。投稿は期間中何度でもOK。投稿数が多いほど当選確率もアップします。
本キャンペーンを機に「#推し本屋さん」のハッシュタグが浸透し、日常的に本屋さんの情報がSNSで飛び交うようになることで、書店業界の活性化に寄与することを目的としています。
【『改訂新版 東京 わざわざ行きたい街の本屋さん』】
書名:改訂新版 東京 わざわざ行きたい街の本屋さん
著者:和氣正幸
仕様:A5判、192ページ、オールカラー
定価:1980円(税込)
ISBN:978-4-910428-46-8
発売日:2024年8月27日
発売・発行:株式会社GB
著者の和氣正幸さんは祖師ヶ谷大蔵にある「BOOK SHOP TRAVELLER」の店主でもあり、本屋ライターとして全国各地の本屋さんを取材しています。著書に『改訂新版 東京 わざわざ行きたい街の本屋さん』(G.B.)、『日本の小さな本屋さん』(エクスナレッジ)ほか多数。NHK Eテレ『趣味どきっ!(火曜)こんな一冊に出会いたい 本の道しるべ』(2020年10月~)に本屋案内人として全8回を通して出演、ラジオやイベント出演なども多数。
【今後の展開:本屋さんめぐりイベントを定例化】7/11(金)に高円寺で開催された『改訂新版 東京 わざわざ行きたい街の本屋さん』のイベントでは、著者の和氣さんが10名ほどの参加者と共に書籍に掲載されている本屋さんを実際にめぐり、最後に購入した書籍を発表し合う座談会を実施。
「普段ひとりではなかなか入りにくかった古本屋さんなどにも足を踏み入れることができて新しい発見になった」「ほかの人の本の選び方が知れて面白かった」など、好評を得ていました。
現在、第2弾のイベントも企画中です。
本件に関するより詳しい内容をご希望でしたら、当社ではマスコミの方の取材お申し込みを随時受け付けておりますので、是非お問い合わせください。
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