闇バイトの歴史を紐解く新刊『闇バイトの歴史 「名前のない犯罪」の系譜』 発売

株式会社 太田出版

公開日:2025/9/26

それは「案件」か「犯罪」か

(株)太田出版は、藤原良による新刊『闇バイトの歴史 「名前のない犯罪」の系譜』を9月26日(金)に刊行します。匿名・流動型犯罪グループ=通称「トクリュウ」の歴史と実態に迫った1冊です。

いま、労働と犯罪の境界線は限りなく細くなった――

タイパ社会に現れた、全く新しい犯罪形態「トクリュウ」。本書は、その興隆の過程が日本社会の構造変化そのものであったと指摘する。スキマ時間、リクルーター、兼業、アウトソーシングといったキーワードから、脈々と続く知られざる犯罪の「歴史」と「系譜」を詳細に追います。

本書は5パートで構成され、トクリュウの源流から、詐欺システムの変化、闇バイトのリクルーティング、そしてトクリュウとの対峙を、年代を追って解説。

著者は、週刊・月刊誌や各種webでアウトロー分野の記事を多数執筆する藤原良。著書に『山口組対山口組』『三つの山口組』『M資金』(小社刊)、『菱の血判』(サイゾー)など。

『闇バイトの歴史 「名前のない犯罪」の系譜』は2025年9月26日(金)より全国書店、Amazonなどの通販サイト、電子ブックストアで順次発売開始。

目次

はじめに 犯罪構造の転換期

■第一章 前史――“トクリュウ”の源流 1989~2008
犯罪者たちの狩場/たかがサクラ、されどサクラ/飛ばしケータイの登場/詐欺のオートメーション化/犯罪に手を染める“市民”たち/犯罪者を生む土壌/ネットで集まったサクラたち

■第二章 様々な詐欺システムの盛衰 2008~2013
半グレたちの進出/陰りを見せたオレオレ詐欺/外国への拠点拡張

■第三章 トクリュウ誕生
 ――“呼び名なきトクリュウ”からの進化 2013~
トクリュウたり得る要素/犯罪者の新天地/待てない奴ら/コロナとトクリュウ二種類のトクリュウ

■第四章 闇バイトのリクルーティング 2022~
生きづらさを埋める手段/リスク多くして益少なし/怖いか? 怖くないか?/仮装身分捜査官とトクリュウに狙われる女性・子ども/トクリュウと連携する外国人犯罪者/日本人犯罪者へのアウトソーシング/ある語学留学生の告白/日本独特の犯罪風土

■第五章 トクリュウへの対峙 2023~
暴力団とトクリュウ/警察とトクリュウ/国民の眼

おわりに

1990年代以降の特殊詐欺/匿名流動型犯罪関連略年表

書誌情報

『闇バイトの歴史 「名前のない犯罪」 の系譜』
太田出版HP:https://www.ohtabooks.com/publish/2025/09/24190544.html
Amazon:https://amzn.to/3JMGy9v
定価:1,870円(本体1,700円+税)     ISBN:978-4-7783-4092-6
仕様:四六判/208ページ       発売:2025年9月26日(金)

著者プロフィール

藤原 良(ふじわら・りょう)
週刊・月刊誌や各種webでアウトロー分野の記事を多数執筆。マンガ原作も手がける。万物斉同の精神で取材・執筆にあたる。著書に『山口組対山口組』『三つの山口組』『M資金』(小社刊)、『菱の血判』(サイゾー)など。