「NIC 書店絵本大賞」第1回受賞作品決定

NICリテールズ株式会社

公開日:2025/10/1

書店員が選ぶ「もっともおすすめしたい絵本」

命から命へ繋がっていく深海世界のお話。たくさんの子供たちに触れてほしい作品。

NIC リテールズ株式会社(本店所在地:東京都千代田区/代表取締役:近藤 純哉)は、第1回「NIC 書店絵本大賞」の受賞作を、『クジラがしんだら』(童心社)に決定いたしました。 

【第1回大賞受賞作】

・タイトル 『クジラがしんだら
・著者 江口絵理 文 かわさきしゅんいち 絵 藤原義弘 監修
・出版社 童心社
・発行年月 2024 年 9 月
・ISBN 9784494015993
・定価 1,980 円 

◆商品紹介
クジラが死んだらどうなるの?深海に生きるユニークな生きものたちの、いっときの大宴会を描いた物語絵本。

◆江口絵理さんのコメント
栄えある第 1 回に選んでいただき、ありがとうございます!
絵本の作り手なら誰もが憧れるリブロ絵本大賞と積文館グループ絵本大賞の流れを汲む本賞で、NIC リテールズグループ書店各店の書店員のみなさまから推していただけたことに舞い上がっています。
書店の店頭はかけがえのない、人々と本の出会いの場。受賞を機に、みなさまと『クジラがしんだら』で、その場をよりにぎやかで豊かなものにしていけたらと願っています。

◆かわさきしゅんいちさんのコメント
このお話をいただいた時、死の暗い面ではなく、死から生を獲得する深海の宴を描こうと思いました。
子どもたちが循環する死と生のつながりを感覚的に知ったり、日常にある「食べる」という事をより俯瞰的に見られる入り口にもなるよう、くら〜い深海世界をなるべくポップに描きました。
地球のあらゆる場所、宇宙のような暗黒の中ですら、生と死はしたたかに輝いているのです。
この度は素晴らしい賞を本当にありがとうございました。

◆童心社 担当編集者さんのコメント
この度はすばらしい賞に選んでいただき、誠にありがとうございました。
作者のお二人、監修の先生と共に重ねてきた思いを、読者の方々に受けとめていただけたことが何よりの喜びです。
クジラの命が、深海の世界で新たな命につながっていく様を描いた本作が、子どもたちの感性を育み、命のあり方になにか気づきをもたらしてくれることを願っております。
選んでくださった書店員の皆さまに、心より感謝申し上げます。 

※10 月 1 日(水)よりリブロ・BOOKS えみたす・積文館書店・よむよむ・オリオン書房・CROSSBOOKS・ブックセンタークエスト・文榮堂・あゆみ BOOKS・PAPER WALL・パルコブックセンター・miyokka!?・多田屋などでフェアの展開を行う予定です。 

【入賞作品】

・『トドにおとどけ大塚健太/かのうかりん(パイ インターナショナル)
・『こねこねねこの ねこピッツァくさかみなこ/カワダクニコ(KADOKAWA)
・『ライオンのくにのネズミさかとくみ雪(中央公論新社)
・『おばけずし苅田澄子/柴田ケイコ(金の星社)
・『あのひのきもちかさいまり/岡田千晶(金の星社)
・『ひつじシステム大串ゆうじ(小学館)
・『まてないのヨシタケシンスケ(ブロンズ新社)
・『大ピンチずかん 3鈴木のりたけ(小学館)
・『パンダのおさじと せっけんパンダ柴田ケイコ(ポプラ社) 

※NIC 書店絵本大賞とは…
多くの読者に親しまれてきた「リブロ絵本大賞」と「積文館グループ絵本大賞」を統合し、あらたに「NIC(エヌアイシー)書店絵本大賞」を創設いたしました。本賞は、全国の NIC リテールズ各店(リブロ・BOOKS えみたす・積文館書店・よむよむ・オリオン書房・CROSSBOOKS・ブックセンタークエスト・文榮堂・あゆみ BOOKS・PAPER WALL・パルコブックセンター・miyokka!?・多田屋他)の書店員が「広く紹介したい」「強くおすすめしたい」と思う作品を選ぶ良書発掘企画です。第 1 回は 2024 年 7 月から2025 年 6 月の間に刊行された絵本を対象に各店の書店員による推薦をもとに 10 冊を候補作として選定し、社内投票により 1 位になった作品を受賞作としました。今後も、毎年同時期に継続して実施し児童書の良書発掘・情報発信に取り組んでまいります。

◇歴代の「リブロ絵本大賞」・「積文館グループ絵本大賞」受賞作

【リブロ絵本大賞】  
第 1 回(2010 年)『うんこ!』サトシン/西村敏雄 (文溪堂 )
第 2 回(2011 年)『ほげちゃん』やぎたみこ (偕成社 )
第 3 回(2012 年)『ちくわのわーさん』岡田よしたか (ブロンズ新社 )
第 4 回(2013 年)『だいすきぎゅっぎゅっ』フィリス・ゲイシャイトーほか (岩崎書店 )
第 5 回(2014 年)『パンダ銭湯』tupera tupera (絵本館 )
第 6 回(2015 年)『やきざかなののろい』塚本やすし (ポプラ社 )
第 7 回(2016 年)『いちばんしあわせなおくりもの』宮野聡子 (教育画劇 )
第 8 回(2017 年)『おいしそうなしろくま』柴田ケイコ (PHP 研究所 )
第 9 回(2018 年)『だいぶつさまのうんどうかい』苅田澄子/中川学 (アリス館 )
第 10 回(2019 年)『なまえのないねこ』竹下文子/町田尚子 (小峰書店 )
第 11 回(2020 年)『パンどろぼう』柴田ケイコ (KADOKAWA )
第 12 回(2021 年)『ゆめぎんこう』コンドウアキ (白泉社 )
第 13 回(2022 年)『大ピンチずかん』鈴木のりたけ (小学館 )
第 14 回(2023 年)『すしん』たなかひかる (ポプラ社 )
第 15 回(2024 年)『もぐらけんせつりすさんいっかの木のおうち』長崎真悟(童心社)

【積文館グループ絵本大賞】 
第 1 回(2014 年)『おめんです』いしかわこうじ(偕成社)
第 2 回(2015 年)『きょうのおやつは』わたなべちなつ(福音館書店)
第 3 回(2016 年)『もうぬげない』ヨシタケシンスケ(ブロンズ新社)
第 4 回(2017 年)『いっさいはん』minchi(岩崎書店)
第 5 回(2018 年)『ぜったいにおしちゃダメ?』ビル・コッター(サンクチュアリ出版)
第 6 回(2019 年)『それしか ないわけ ないでしょう』ヨシタケシンスケ(白泉社)
第 7 回(2020 年)『むれ』ひろたあきら(KADOKAWA)
第 8 回(2021 年)『ねこは るすばん』町田尚子(ほるぷ出版)
第 9 回(2022 年)『あんなに あんなに』ヨシタケシンスケ(ポプラ社)
第 10 回(2023 年)『大ピンチずかん』鈴木のりたけ(小学館)
第 11 回(2024 年)『一年一組 せんせいあのね』鹿島和夫(理論社)

多くの皆様の取材をお待ちしております。「NIC 書店絵本大賞」をご紹介いただけますと幸いです。