【水産界】10月号にハラル・ジャパン協会×リナイスのインタビュー記事が掲載されました。
一般社団法人ハラル・ジャパン協会
公開日:2025/10/7
掲載記事はこちらからもご覧になれます。
「 鮭が持つ力を世界へ 」
~ コーシャ認証に続いて、ハラル認証も ~
北海道産鮭に着眼し、鮭がもつ力とその可能性を発信し続けています。
東南アジアを中心に輸出を拡大する中で、コーシャ認証に続いてハラル認証の取得にも踏み切った背景や、認証取得後の変化、そして今後の課題と展望について、今回は中野社長にお話を伺いました。
ハラル認証を取得したきっかけは何ですか?
一番のきっかけは、やはりお客様からの声でした。
東南アジア諸国への輸出はハラル対応が必要ということは理解していましたが、引き合いなどでお客様からもハラル認証について聞かれることが増え、またその需要が高かったことが大きなきっかけになります。
現在、認証を取得しているのは原料5品目です。
健康食品、化粧品、サプリメントなどに活用されています。
例えばプロテオグリカンは、肌の保湿や関節の柔軟性を保つ成分として注目されていて、海外でも関心が高まっています。
初回は特に、どこを見ればいいのか、何を準備すればいいのか分からず、手探りの状態でした。書類の準備や工場検査もあるので対応が重なることもあります。
ちょうどGMP認証の取得時期と重なってしまったのもあり、社内のリソース配分も難しかったですね。
ただ、商品を選定し絞ったことが功を奏したのか、チェックに引っかかる点は少なく済んだように思います。
製造する原料全てに対応(認証取得)していくのもなかなか厳しいので費用対効果を考えながら進めることも良かったのかもしれません。まずは対応できる範囲で認証取得をすることで、無理なく運用できています。
そしてもうひとつ大変だったのは、原材料のトレーサビリティです。仕入れ品の原料まで把握するのはやはり難しいので、取引先に確認を取る作業が必要でした。認証制度を理解している会社もあれば、まったく知らない会社もあり、状況を説明するのに少し時間を要しました。
もともと需要があって、その要求に応じて認証取得に動いたので、何か大きく新しく変化したというより、認証を取得したことでお客様からの需要や市場に適応できるようになった、と言うほうが適切かもしれません。
もっとも、商社などへのアプローチにおいて認証取得が一つの強みとして評価され、ビジネスがより円滑に進むようになったことは、確かな変化と言えます。
現在、売り上げでいうと全体の30%程が海外輸出で、主な輸出先は韓国、台湾、米国、マレーシア、タイ、ベトナムですね。
日本でもそうですが、やはり中高年の方々向けロコモ訴求商品が人気です。
特にマレーシアやタイでは、健康面で膝のケアサプリメント、美容面ではアンチエイジング用健康食品・化粧品などが好評です。
業界の課題としては、水揚げ量が年によって大きく変動するので、そこの手当が重要になってくるかと思います。安定供給は原料メーカーとしての責務ですので、今後輸出が増え、安定供給に不安が生じないよう準備しています。
弊社は北海道産のサーモンを原料に使っている製品ですが、海外産や陸上養殖のサーモンを使用することも視野に入れます。特に国内では陸上養殖のサステナブル化を進めようと大手商社は動きを活発化してさせているようなので、その利活用検討進める予定です。
今後の展望としては、中東市場への展開も視野に入れていきたいと考えています。
最近ではインドもそうですね。中東・インド進出を目指すことはつまり、必然的に各国の認証制度への理解と対応が課題になってきます。
各国輸出入のレギュレーションは厳しくなってきていますので、中東展開を目指しつつも米国GRAS認証取得を確実に進め、さらに東南アジア地域国の動向を見ながら慎重に判断していきたいと思っています。
文責
ハラル・ジャパン協会
事務局 広報PR 株本あいか
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