鹿児島大学発ベンチャー「Alteonus」、10月10日法人設立 ― START UP GOGO 登壇と東京・フードテックグランプリ・ファイナリスト選出で全国舞台へ
株式会社With Smiles
公開日:2025/10/9
『食べながら口内環境を整える』という新発想。災害・医療・介護・宇宙など、歯磨きが難しい環境での口腔ケアを目指すフードテックが鹿児島から全国へ。
鹿児島大学発ベンチャー「株式会社Alteonus(アルテオナス、代表取締役:平間雅博)」は、2025年10月10日に正式法人登記を完了します。 同日、福岡で開催される「START UP GOGO the PITCH」にて全国30社のセミファイナリストとして登壇し、翌11日には東京開催の「フードテックグランプリ」において全国12社のファイナリストに選出されました。 Alteonusは、「歯磨きができない環境をなくす」ことを社会的ミッションに掲げ、“食べながら口内環境を整えることを目指す”機能性スイーツの研究・開発を行っています。 鹿児島大学で特許を取得した製法技術を基盤に、口腔内での滞留性や清潔性の維持に関する実証研究を進めています。 開発された「口腔ケアスイーツ」は、医薬品ではなく食品として安心して摂取できる設計であり、成分のバランスや味覚の持続性を重視しています。 今後は、災害備蓄・介護・医療・教育などの現場での実用化を目指し、自治体・企業・研究機関との連携を強化していきます。
【会社設立】
2025年10月10日、鹿児島大学発のスタートアップ「株式会社Alteonus(アルテオナス)」が正式に法人登記されます。
代表取締役は鹿児島大学大学院医歯学総合研究科 准教授・平間雅博。
国際歯科研究学会(International Association for Dental, Oral, and Craniofacial Research)の2025-20262025-2026小児口腔健康研究部門プレジデント
国際歯科研究学会(International Association for Dental, Oral, and Craniofacial Research)とは、歯科・口腔・顎顔面領域における世界最大規模の国際的な学術団体です。
また、Alteonus共同設立者でもあり、製造部門「De Caramelise」を主宰する高谷綾音が広報・製品開発を担当します。
高谷綾音の父は日本を代表する低糖質スイーツの第一人者でした。独自技術により「糖尿病の患者さんも安心して楽しめるケーキ」を実現し、夜遅くまでお客様の笑顔のために努力する人でした。その功績が認められ低糖質スイーツとして初めて経済産業省『はばたく中小企業・小規模事業者300社』に選出されました。そういう大好きなお父さんのそんな姿を高谷綾音は小さい時から見てきました。
現在は療養とリハビリに専念しており現場を一時離れていますが、その情熱と知見は確実に高谷綾音に引き継がれています。
高谷綾音は父の技術と志を継承し、基盤となる低糖質スイーツの研究開発を本格化し、低糖質で妥協のないおいしさと安全性を追求した製造を担っています。
【登壇情報】
・10月10日:「START UP GOGO the PITCH」(福岡)全国30社セミファイナリスト登壇
https://startup-gogo.com/2025/
・10月11日:「フードテックグランプリ」(東京)全国12社ファイナリスト登壇
https://techplanter.lne.st/foodtech/2025/
いずれも、地方大学発の研究成果を社会実装へとつなげる新しい挑戦として注目されています。
【イベント出展】
・10月16日(火)「九州スペースキャラバン in 鹿児島 カクイックス交流センター」
https://qsbc.jp/
・10月28日(月)〜30日(水)「日本橋スペースウィーク」
https://www.crossu.org/spaceweek/
それぞれのイベントで、宇宙・防災・医療分野での技術展示・試食体験・共同研究提案を行います。
【技術と研究開発の概要】
Alteonusが開発する「口腔ケアスイーツ」は、食べることで自然に口内環境を整えることを目指した食品です。
医薬品ではなく食品として開発されており、薬機法上の「効能効果」を標榜するものではありません。
鹿児島大学で取得した特許技術を基に、低糖質甘味料や糖質代替素材の組成バランスを最適化し、虫歯リスクを抑えつつ、口腔内を清潔に保ちやすい状態を目指しています。
【開発の背景】
災害・介護・医療・幼児教育・宇宙環境など、歯磨きが難しい環境にいる人々に「食べながらケアできる」新しい選択肢を届けたい――。
この想いから、鹿児島大学での基礎研究と製造部門会社De Carameliseによる食品開発の知見を融合。
味覚の楽しさと機能的価値の両立をテーマに、持続的に社会に貢献できるフードテックの形を追求しています。
【製品・技術の特徴】
・鹿児島大学にて特許取得済みの製法技術を応用
・血糖値への影響を最大限低くし、虫歯リスクを抑えることを目的にした低糖質・代替甘味設計
・食べながら口内環境を整える食品として開発(医薬品ではありません)
・介護・医療・宇宙・防災・移動輸送分野での応用を視野に設計
【今後の展望】
今後は、国内外の研究機関・企業・自治体と連携し、実証実験や共同開発を推進します。
また、食と科学をつなぐブランドとして、フードテックを社会課題解決に結びつける活動を拡大していきます。
