日本とカタルーニャの「日常」を等身大で見つめる展覧会 『4つの視点のミュージアム』、京都で開催!

株式会社コト・ラボ

公開日:2025/10/10

文化を「食・衣・住・想」から読み解く。 日本とカタルーニャ、ふたつの地域が交わる体験型展示。

これは、国境を越えた友達づくりのための、おおがかりな自己紹介のようなプロジェクト


1.カタルーニャと日本をつなぐプロジェクト

本展は、スペイン・カタルーニャ州と日本の文化を“日常生活”の視点から見つめる、国際的な文化交流プロジェクトです。
2024年から日本とスペインの有志が参加するワークショップを重ね、2025年秋に京都でその成果を展示する「4つの視点のミュージアム」として形にしました。

主催は有志団体「4CATJAPÓ(クアトラカットジャポ)」。
本プロジェクトは「日本・カタルーニャ交流年」公式コンテンツに認定され、カタルーニャ州政府日本事務所および、同州と覚書を結んでいる京都府の後援を受けています。



2.きっかけは、ふつうの「旅行」から

プロジェクトの発起人でありリーダーのRitsukoとMasafumiはバルセロナの旅で、その街に息づく“生活文化”に強く惹かれました。市場での買い物、テラスで食事をとる家族、街を歩く人々の色彩感覚――。
そこには日本と似ているようでまったく異なる価値観があり、「この文化をつくる人たちと友達になりたい」という思いが生まれました。帰国後に知り合った日本人とカタルーニャ人の夫妻RyoとAnna、そしてMaricoと4catjapóを発足。こうして、等身大の目線で文化を語り合う“日常文化のミュージアム”づくりが始まりました。



 

3.4つの視点のワークショップ(2024年)

プロジェクトの第一歩として、2024年に日本・スペインの混合チームで「4つの視点のワークショップ」を実施。
テーマは**「食」「衣」「住」「まとめ」**の4回構成。
京都・東京・ジローナ・バルセロナをオンラインと対面でつなぎ、スペイン人・日本人が互いの文化をディスカッションしました。

ディスカッションでは、

スペイン人が考える“カタルーニャ文化”


スペイン人が考える“日本文化”


日本人が考える“カタルーニャ文化”


日本人が考える“日本文化”
という4つの視点を整理し、150以上のトピックを共有。
ブレインストーミングツール「miro」を使って、参加者全員が等しく意見を出し合う形で進行しました。




4.ワークショップから生まれた展示「4つの視点のミュージアム」

2025年11月の京都を皮切りに、ジローナ、バルセロナなどへ巡回予定の本展は、
ワークショップでの会話や発見をそのまま“展示作品”として可視化するミュージアム形式の展示です。

展示の中心は、参加者の発言をもとに構成された4枚の**「ディスカッションマップ」**。
来場者も会場で付箋を貼り、新たなトピックを加えられるようになっており、展覧会自体が進化し続ける“対話の場”となります。



 

5.たとえば「オーブンと電子レンジの話」

たとえば「食」の展示では、日本とカタルーニャの家庭に見られる“台所のちがい”を通して文化の差を見せます。
カタルーニャでは多くの家に大きなオーブンがあり、家族でゆっくり料理を楽しむ文化が根づいています。
一方、日本ではほとんどの家庭に電子レンジがあり、仕事の合間に効率よく食事をとる文化があります。

同じ「食卓」でも、使う道具の違いが、時間の使い方や家族観の違いを映し出します。
こうした小さな発見を通じて、来場者も自分の暮らしを見つめ直すきっかけを得られる展示です。

 
6.来場者が「参加者」になるミュージアム

本展の最大の特徴は、“見る”だけではなく“共に考える”構成にあります。
展示の横には、来場者が自由に付箋を貼れる参加コーナーを設置。
「あなたの家のオーブンは?」「あなたにとって“日本らしさ”とは?」といった問いに答える形で、
来場者自身もこの探求の一員になります。

展示は、訪れるたびに少しずつ姿を変えながら、文化を「ともに見つめる」ミュージアムとして成長していきます。



7.開催概要

名称:4つの視点のミュージアム(Exposició de Quatre Perspectives)


会期:2025年11月5日(水)〜11月9日(日)


会場:Gallery GOBANGURA(京都市下京区不明門通松原下ル吉水町460 奥)


入場料:無料


主催:4CATJAPÓ 


後援:日本カタルーニャ交流年、カタルーニャ州政府日本事務所、京都府


協力:バルセロナ文化センター、関西カタルーニャセンター、合同会社Tocoton、株式会社菰野デザイン研究所、株式会社コト・ラボ、ほか


 
8.今後の展開

京都展の後、2026年6月にはジローナ、バルセロナでの巡回展を予定。
現地図書館や文化センターと連携し、地域住民も巻き込んだ双方向的な展示を実施します。
“国と国”ではなく、“人と人”が出会うことで生まれる小さな対話を世界へ広げていきます。



【問い合わせ先】

4CATJAPÓ 実行委員会(代表:菊池律子)
E-mail:info@4catjapo.com
Web:https://www.4catjapo.com
Instagram:@4cat_japo

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