ハマカルアートプロジェクト2025トークイベント開催決定

株式会社Wasshoi Lab

更新日:2025/10/10

写真家・畠山 直哉氏とともに考える「アートは、豊かさをもたらすのか」―福島とアートで交わる―

 ハマカルアートプロジェクト2025事務局(運営:株式会社Wasshoi Lab)と経済産業省は、2025年11月27日(木)に東京都中央区のCity Lab TOKYOにて、トークイベント「福島とアートで交わる」を開催いたします。 震災以降、故郷・陸前高田の風景を撮り続けている写真家・畠山 直哉氏による基調講演のほか、ハマカルアートプロジェクト2025採択事業者2名も加え、「この地でアートがもたらすもの」についてそれぞれの視点から考えるトークセッションを行います。

 東日本大震災および東京電力福島第一原子力発電所事故からまもなく15年を迎えようとしている今、福島県浜通りを中心とする12市町村*では、地域や暮らしの再建に向けたさまざまな取組が進められ、新たな事業も芽生えています。アート分野においても、そうした動きと呼応するように新たな試みが展開されています。
 こうした背景を受け、経済産業省は2023年6月に「福島芸術文化推進室」を設置しました。その活動の一環として、開始されたのが「ハマカルアートプロジェクト」です。芸術家や学生による滞在型制作を支援する補助事業であり、今年度は13事業が採択され、2026年2月まで活動を予定しています。

※12市町村:東京電力福島第一原子力発電所の事故に伴い避難指示等の対象となった福島県田村市、南相馬市、川俣町、広野町、 楢葉町、富岡町、川内村、大熊町、双葉町、浪江町、葛尾村および飯舘村の全12市町村を指します。現在、南相馬市、富岡町、大熊町、双葉町、浪江町、葛尾村、飯舘村の7市町村の一部に帰還困難区域が設定されています。



 「12市町村において、アートはどのような意味や力を持ちうるのか」。ハマカルアートプロジェクトは、この問いに3年にわたり向き合ってきました。本プロジェクトは経済産業省の補助事業として、被災地におけるアートの責任と心を動かす力を信じ、地域に創造のきっかけを生み出すことを目指しています。
 今回のトークイベントでは、まず東北を拠点に活動する写真家・畠山 直哉氏による基調講演「アートは、豊かさをもたらすのか」をお届けします。 その後、ハマカルアートプロジェクト2025採択事業者である東北芸術工科大学教授・三瀬 夏之介氏、双葉郡地域コーディネーター・秋元 菜々美氏が加わり、震災の被害を受けた地域に深く関わる3人が、それぞれの実践と経験をもとに「この地でアートがもたらすもの」について語り合います。



【トークイベントの概要】

タイトル福島とアートで交わる
日時2025年11月27日(木)18:30–20:30(開場 18:15)※トークイベント終了後、21:00まで懇親会
会場City Lab TOKYO(東京都中央区京橋3丁目1-1 東京スクエアガーデン6階) 東京メトロ銀座線「京橋駅」3番出口直結
内容
経済産業省による事業紹介基調講演(畠山 直哉氏) トークセッション(畠山 直哉氏×ハマカルアートプロジェクト2025採択事業者)
参加費無料
申込み
Peatix(申込みページ)での事前申込みが必要です。https://hamacul2025talk4.peatix.com/
運営体制共催:株式会社Wasshoi Lab、経済産業省 協力:City Lab TOKYO


【登壇者】
■基調講演:アートは、豊かさをもたらすのか
畠山 直哉 氏
©buerofuerkunstdokumentation
写真家
1958年岩手県陸前高田市生まれ。1984年筑波大学大学院芸術研究科修士課程修了。東京を拠点に、自然・都市・写真のかかわり合いに主眼をおいた作品を制作する。現在も東日本大震災後の故郷陸前高田の風景を定期的に撮り続けている。1997年第22回木村伊兵衛写真賞、2001年第42回毎日芸術賞、2012年芸術選奨文部科学大臣賞等を受賞。作品展に「まっぷたつの風景」(せんだいメディアテーク、2016年)など多数。日本芸術院会員。東京芸術大学名誉教授。

■パネリスト(ハマカルアートプロジェクト2025採択事業者)
秋元 菜々美 氏
双葉郡地域コーディネーター
1998年福島県富岡町夜の森生まれ。元富岡町役場職員。中学1年生で震災と原発事故を経験。現在は浜通りを拠点に、土地の記憶と時間を呼び起こす芸術実践や地域づくりに携わる。本年度採択事業「土地の時間を巡る滞在制作事業」ではディレクターを務める。

三瀬 夏之介 氏
東北芸術工科大学教授
日本画家。1973年奈良県生まれ。京都市立芸術大学美術学部美術科日本画専攻卒業後、同大学大学院美術研究科絵画専攻修了。2009年より東北芸術工科大学にて教鞭をとる。本年度採択事業「東北画は可能か?月歴画」ではディレクターを務める。

■モデレーター
森 健太郎 氏(Katsurao Collective ディレクター)
福岡県出⾝。東京藝術⼤学院卒業。東御市梅野記念絵画館学芸員、独⽴⾏政法⼈国際交流基⾦(The Japan Foundation)勤務後、2022年5⽉より現職。アーティストとして社会で合意・形成される“アート”に成⽴の仕⽅についてリサーチを⾏う傍ら、⽇本各地でアートフェスティバルのオーガナイザー、キュレーターとして活動。2020年「富⼠の⼭ビエンナーレ」キュレーション、2019年「ソーシャリー・エンゲイジド 芸術による社会実践展」梅野記念絵画館の企画、中之条ビエンナーレ2019にアーティストとして参加、「Fujinoyama Art Hub」キュレーションなどに携わってきた。



【事業内容】
各プロジェクトの詳細や最新の活動状況につきましては、 ハマカルアートプロジェクト2025の公式Webサイトおよび 公式Instagramをご覧ください。
Webサイト:https://hamacul-project.com/
Instagram:@hamacul_art_project