山形県置賜地方から世界へー「置賜テロワール」の日本酒づくりプロジェクト始動
株式会社中沖酒造店
公開日:2025/12/16
新ブランド立ち上げのためのクラウドファンディング実施
株式会社中沖酒造店(本店:山形県川西町、代表取締役:髙橋義孝)は、山形県置賜地方の水と米にこだわった「置賜テロワール」で醸す日本酒の新ブランド「BIRD」を立ち上げるため、国内最大級クラウドファンディングプラットフォーム「CAMPFIRE」にてクラウドファンディングを実施いたします。

東を吾妻⼭、⻄を朝⽇連峰、南を飯豊連峰にかこまれ、最上川の⽔に育まれた置賜地⽅の山形県川⻄町に蔵を構える中沖酒造店は、大正十二年(1923年)に創業して今年創業102年を迎えた酒蔵です。中沖酒造店が目指すのは、飲んだ人の心をほっと和ませてあげられるような日本酒です。
「一献が、二献三献とすすむような滋味な酒」
当蔵の代表銘柄「羽陽一献」はこのような意味を込めてつくられています。現在では全量純米酒の造りへと移行し、米と麹、水だけで醸す手造りの「純米酒」のみを造っています。
創業者が掲げた三つの自戒をもとに、今も地元の人々に愛される酒を造ることを目標とし、冬になると地元川西町の農家の方々が蔵人として働き、地域の人々によって100年間守られている酒蔵です。
一、清慎勤は銘醸の基
一、山高く路窮りなし
一、醸神は浄心に宿る
▼当社サイト
https://uyo-ikkon.co.jp/
当蔵は2023年に創業100周年を迎えました。しかし昨今、燃料や原料の高騰、職人不足、気候変動――蔵を取り巻く環境はかつてない厳しさを迎えています。山形県置賜地方も同様に、一次産業の担い手不足や人口減少、気候変動(豪雪や大雨災害)による交通網への影響等、厳しさが年々増してきています。
そこで、地域の皆さまに支えられて繋いできた味・そして酒造りにとって重要な米や水を作り出している風景を100年先も届けたいという想い。そしてもう一つ、いまや日本酒は海外でも愛されるようになり、マーケットは海外へと拡大していることから、世界へ置賜の味を届けたいという想い。そんな想いから、山形県置賜地方の水・米で醸す、地域の味を詰め込んだ「置賜テロワール」の新ブランド「BIRD」を立ち上げるプロジェクトへの挑戦を決意しました。
日本最大級のクラウドファンディングプラットフォーム「CAMPFIRE(キャンプファイヤー)」にて、このプロジェクトに対する寄付を募り、皆様から頂戴したご支援を基に、日本酒の新ブランドを広めていく予定です。
なぜ「置賜テロワール」なのかいまから約150年前、世界を旅した英国人作家イザベラ・バードは、山形県・置賜盆地を一望できる「宇津峠」からの風景を見て、この地を「東洋のアルカディア(理想郷)」と讃えました。山々が幾重にも重なり、最上川がゆるやかに流れ、黄金の稲穂が風にそよぐ――。その絶景に、彼女は“人と自然が調和する国”の姿を見たのです。
中沖酒造店も同様に、山形県置賜地方に根差し、置賜の人たちによって、置賜の人と自然が調和し、100年以上に亘って酒造りが紡がれてきました。
過去に海外から認められた絶景を、今度は世界にも見てもらいたい。そのために、置賜の自然の恵みがもたらす産物によって造られた日本酒と、置賜の風土と文化と想いを瓶に詰め、日本国内のみならず、世界の方に愛されることで次の100年へと渡すために。そのような想いから、置賜テロワールにこだわった新ブランドの酒造りを立ち上げます。

置賜の大地、肥沃な盆地に抱かれた中沖酒造店はずっとこの絶景と共に歩んできました。そんな中沖酒造店だからこそ大事にしたい風景を多くの人に知ってもらい、想像し、味わってもらいたい。その象徴となるのが、新ブランド「BIRD」。英国人作家イザベラ・バードにリスペクトを称した名前です。“絶景を醸す酒”として、置賜の自然をまるごと閉じ込めた一本です。
──味わい──
雪解け水のような潤い、冬の田に射す光の透明感、森と大地の奥行きある香り。
一口ふくむと、雪の結晶のような清らかさのあとに、土や木々のぬくもりがやさしく広がります。
それはまるで、宇津峠から見た置賜盆地、イザベラ・バードが見た”人と自然が調和”する姿のよう。
静けさと力強さが共存する、「風土の風景を味わう酒」です。
──酒造り──
今回使用する「酒の華」は、庄内地方の育種家である工藤吉郎兵衛(クドウキチロベエ)によって生み出された酒米です。
一度は作付けが途絶えてしまったのですが、2000年、中沖酒造店が僅か30粒の種籾から復活させました。
新ブランド「BIRD」はそんな幻の酒米「酒の華」の特徴を表現するために、あえて削りすぎずに低精米で醸します。

クラウドファンディングプラットフォーム「CAMPFIRE」にて、2025年12月16日より「「東洋のアルカディア」をふたたび世界へ - 山形の老舗酒蔵 絶景を未来へ繋ぐ挑戦」と題したプロジェクトを立ち上げてご支援を募ります。支援してくださる皆さまには、「BIRD」を片手に共に語り合い、この土地や日本酒の未来を一緒に思い描きたいと考えております。そのような想いを込めて、置賜を五感で味わう特別なリターンをご用意しております。
▼プロジェクトサイト
https://camp-fire.jp/projects/909671/view?utm_campaign=cp_po_share_c_msg_mypage_projects_show
▼プロジェクト実施期間
2025年12月16日~2026年1月31日
▼リターン内容
●お酒
・幻の酒米「酒の華」を用いたブランド秘蔵の1本 「BIRD」
・香港の寿司店からオーダーを受けて造られた、「雪女神」を使用した純米大吟醸。
しかしコロナ禍で出荷中止となってしまい、蔵で3年間熟成させたラベルなし秘蔵の1本「眠り女神」
●体験
・来年の「BIRD」シリーズ第2弾のお酒の方向性を共に考えていただく「酒主総会」
・蔵元杜氏とできたての「BIRD」を片手に語り合う「懇親会」
・酒蔵を訪ね、お酒を自身で絞り、置賜の味も体感してもらう「置賜ツアー」
●刻む
・酒蔵内にお名前を掲示する「酒主掲示」
・今回の貯蔵タンクへ社長自らご支援者様のお名前を刻む「私の酒タンク」
今回のプロジェクトは中沖酒造店の社員だけでなく、山形県の関係人口創出事業の一環として取り組まれた「“山形×酒蔵”いいもの発掘プロデュース」に参画した3名のメンバーがともに取り組んでおります。中沖酒造店の目指す未来と、置賜という土地に魅了されたメンバーが、本プロジェクトを通じて山形の魅力、置賜の魅力を全国・世界へ発信していきます。
「このお酒を必ず届ける」という使命
私たちが普段楽しく飲んでいる日本酒。その製造現場を訪ね、造り手から直接お話を伺うことで生まれた原動力---「何としても中沖酒造店のお酒を多くの人に届けたい!」という想いを胸に準備をしてきました。「BIRD」を味わいながら置賜の風景を想像したり、実際に置賜の地を訪ねたり…このプロジェクトが山形と「あなた」をつなぐきっかけになればとても嬉しいです。

中沖酒造店 プロジェクトメンバー
小堀、柴田、中垣
