【開始後すぐに30%達成】地球にも“わん”アクション! 文化学園大学の学生有志団体「Ejoin」が紡ぐ これからの世界を考える取り組みの裏話
文化学園大学服装学部ファッション社会学科 Ejoin
更新日:2026/1/7
開始後すぐに目標30%を達成しました。ありがとうございます!
文化学園大学服装学部ファッション社会学科熊谷ゼミ・岡林ゼミで学ぶ学生チーム「Ejoin」が、和紙繊維〈CURETEX®〉の企画・販売を行う株式会社キュアグループ、株式会社髙島屋と産学連携。地球環境に負荷が少なく、消臭性に優れた和紙繊維を使用したお散歩バッグ 「わん歩トート」を企画・開発しました。環境に寄り添った社会づくりへの貢献を目指し、2026年1月7日午前0時より、髙島屋が運営するお客様参加型の社会貢献サイト「髙島屋クラウドファンディング」にて販売を開始しました。
2025年4月。文化学園大学でファッションマーケティングや消費者心理を学んできた私たちは3年生となり、それぞれが興味をもつ分野を研究するゼミに所属しました。ファッションが環境に与える影響の研究において、日本では第一人者として知られる熊谷伸子教授、そして、ファッションにおける様々な行動変容過程の研究をする岡林誠士准教授。先生方の専門分野はクロスオーバーする部分も多く、合同ゼミが実施されています。本企画の他にも、三井不動産株式会社が開発したKISARAZU CONCEPT STOREや港区立エコプラザでの布の端材を活用したワークショップなどの企画が控え、これから学び、経験することに胸を踊らせていました。
アパレル業界では、着古したあとの衣服や雑貨の廃棄が大きな課題となっています。5月の授業では、土に還るサステナブルな素材、和紙繊維〈CURETEX®〉について学びました。地球環境に負荷をかけない素材でつくること、そして、過剰な生産を防ぎながらファッションを楽しむこと。先輩方が株式会社キュアグループと株式会社髙島屋と取り組んできたことに挑戦できる機会に今年度も恵まれ、ゼミのある月曜日が楽しみになりました。
この企画は、7月中旬から本格的に動き始めました。熊谷・岡林ゼミに所属する学生の中から、「やってみたい!」と名乗りを上げた学生7名で構成されている私たち「Ejoin」が中心となって、商品企画に着手しました。
■ワンちゃんの散歩に着目したワケ
私たちには、身近にあるものでファッションにおける環境問題を感じてほしい、そしてそのきっかけを作りたいという想いがあります。そんな共通の想いを形にするため、半年間かけて度重なる話し合いを行ってきました。学生の中にペットと暮らす人が多く、動物も含めた環境配慮の意識が高まっていることから、ペット関連小物に着目し、調査を実施。その結果、コロナ禍以降の新規飼育頭数が増加していることがわかり、ペット関連市場におけるファッションの役割を考えるようになりました。愛犬と散歩をする際に必ず必要になるお散歩バッグを通して、環境に寄り添った社会づくりに貢献したいと思い、「わん歩トート」を企画しました。
■トートバッグへの想い
「持っているだけで『なんかいい日になりそう』なバッグを作りたい。環境にやさしくて、オシャレで、使いやすいのがいいよね」そんな理想を抱いて活動がスタートしました。商品名にも入っているトートバッグの「トート」は、元々「運ぶ」という意味があります。トートバッグの歴史を辿ると、口が大きく開き、持ち手が鞄の底まで縫い付けられていて、丈夫なつくりにしようという試みから作られたバッグであったことがわかりました。どんなに環境に良くても、使いやすくなければ始まりません。私たちは「残布が出にくい究極にシンプルな形でつくろう」という結論に至りました。
■形にすることの難しさ
しかし、すぐに学生の想いと現実的なビジネスの視点とのギャップに直面したのです。文化生のアイデンティティとして「オシャレ」にしたい気持ちは抑えきれません!私たちはトートバッグにタグを付けること、そしてそのタグは、ポジティブさを連想させるオレンジ色*をベースにしたデザインで企画提案を進めていました。ところが、企業の方々に、こう問われたのです。「タグを付けるアイディアはいいと思います。しかし、材料費や縫製工賃が追加されるので、お客様に販売する価格があがりますね。価格があがる分、お客様が納得し、『買いたい』と思う理由に、そのタグはなり得ますか?」
■色に託した想い
私たち自身、環境に配慮した上で「使いやすい」ことを重視して始めた企画だったと初心に戻り、タグを付けるのは矛盾しているかもと感じ、断念しました。しかし「自分たちの商品を手に取ってくださった方に、『いい日になりそう』と感じてほしい」という想いに変わりはありません。そこで、提案したのがオレンジ色のステッチです。オレンジ色はインディゴと補色に近い関係にあります。色相環のおよそ反対側に位置する色同士は、互いの色を引き立て活気を与える効果があります。実際、オレンジ色って、元気が出ませんか?
1960〜70年代に流行したヒッピーカルチャーにおいて、自由を主張するアイテムとして身に付けられていたのがジーンズです。前向きな気持ちを表すツールとしての歴史も持ち合わせているジーンズ。お馴染みのインディゴ×オレンジ色の配色は、私たちにとってもお気に入りの組み合わせです。
■華やかさの裏にある、ファッション業界のリアル
さらに、持ち手が底まで付いているトートバッグの形状を活かし、外ポケットを付けることにしました。生活に欠かせないスマートフォンやミニウォレットなど、カバンの中で迷子になりがちな大切なアイテムを取り出しやすい設計にしています。和紙デニムの裏地を表にしたポケット--前述したタグのことで、商品化する際のコストとその価値について学びを得た私たちが、「文化生らしさ」を表現するために捻り出したアイディアでした。
「どうしてポケットは裏地が表になっているの?」と感じた方にこそ、私たちの想いをぜひ聞いて欲しいです。キラキラしているように見えるファッション業界ですが、裏側には、目を背けたくなる現実も。衣類の大量廃棄、そして、捨てたあとには焼却処分によるCO2排出--実際に回収された衣類の内訳や、ファッションと環境に関する意識調査をしている私たちは、起こっている現状を知っているにも関わらず、一から十までご説明することは叶いません。そのため、「裏地にしたのはなんでだろう?」という疑問が、ファッションと環境を考えるきっかけ、また服を買うときや捨てるとき、環境問題を意識してもらう機会になればという想いを込めています。
■サステナブルな工夫
さらに、製造工程で発生した残布は、商品と同梱してお客様のもとへお届けします。和紙でできていても「わん歩トート」は普通のコットンと同じくらい長く愛用することが可能なため、購入後すぐ、実際に残布を土に還す体験をしていただきたいからです。「わん歩トート」の購入で、もう一つの“わん”アクションをという想いにも注目してもらえたらと思います。
そのほかにも、端材が出てしまわないようにマチの幅を考えつつも、ワンちゃんとのお散歩の際に必要なペットボトルが十分に入るように設計するために、三角潰しにするという結論に至るまでも、長い道のりがありました。ファッションを学ぶ文化生のプライドをかけて、アイディアを出し尽くした「Ejoin」のメンバー達との間に生まれた絆は宝物です。
■仲間との衝突、そして絆
大学生の私たちにとって、商品を企画して販売するのは初めてのことです。ビジネス社会と関わり、企画を実行する--当初はわくわくしていましたが、実際に始まるとどれほど難しいことなのか、覚悟が足りていなかったと気が付きました。どんな商品にしたいか楽しく考えるだけでは成り立ちません。長期的なコミュニケーションが必要で、常にタスクを抱えているという状況に慣れるのにも、時間がかかってしまいました。
そんなとき支えられたのは、やはり企業の方々の存在です。学生のミスで予定が押してしまったり、何から手を付ければよいか分からなくなったりしたときに、現状を整理して今後どう動くべきかアドバイスをくださることで、成長のきっかけをいただきました。想像していたよりも遥かに責任感を持たなければならないことと、やりきることの大切さを実感した経験です。
クラファンページオープンの約1か月前のある日のこと。「Ejoin」のメンバー全員が集まったにも関わらず、空気が重い日がありました。ここにきて、山積みのタスクや、思い描いていたペースで進められていないことに対し、不安や焦りが募っていたのです。「このままではいけない」と思い、改めて本音で話し合ってみると、「私はこんなに頑張っているのに」、「他のメンバーは何をやっているのかわからない」という思いが、全員にあったのです。本企画は約半年かけて進めていたため、毎回全員が揃って作業をしているわけではありません。誰しも時間が取れない日だってあります。どんなに些細なことでもメンバーに共有しよう、そして、気持ちよく活動できるよう「ありがとう」と「ごめんね」を大事にしよう--「Ejoin」の約束として固く誓い合いました。自分ではやっているつもりでも、伝えなければ理解し合えないこともあることを学び、チームとして考えて行動する意識が生まれ、絆が深まったと感じています。
1年半後には社会に出るという大学3年生の時期に、多くの学びを得られる機会をくださった熊谷先生、岡林先生。そして学生の試みに親身に協力してくださったキュアグループと髙島屋の皆様。私たちには強い味方がいて、非常に恵まれた環境で挑戦ができたことを嬉しく思っています。私たちの学びと経験を「Ejoin」の後輩にも引き継いでいきたいです。
■私たちのストーリーはここからが本番です
私たちの想いがぎゅっと詰まったこのビハインドストーリー。読んでくださり、ありがとうございます。知っていただいた裏話を聞くことで「わん歩トート」により愛着をもってくださったら嬉しいです。愛犬と共に暮らす地球を想いながら大切に使い、使い古したら土に還す。ここまでするのは数年後かもしれません。あなたも「Ejoin」の仲間として、エシカルな“わん”アクションに取り組んでいただけると幸いです。
■わん歩トートの商品および販売情報

わん歩トート(ワンポトート)
販売価格:1個 5,940円(税・送料込)
カラー :インディゴ(1色)
サイズ :縦23×横27×マチ10cm
正面ポケットサイズ:縦14cm×横10cm
持ち手部分の長さ:35cm
※詳細は下記リンクからご確認ください
https://crowdfunding.takashimaya.co.jp/projects/bunka2025
■「Ejoin」について「Ejoin」(イージョイン)は、2021年に同学科の学生が立ち上げた学生団体で、「服と環境の関わり方について考えるきっかけづくり」の活動を行っています。衣服がもたらす環境問題についての関心や理解促進のため、本企画の他、三井不動産株式会社が開発したKISARAZU CONCEPT STOREや港区立エコプラザでのワークショップ等を行っています。
■お問い合わせ
文化学園大学服装学部ファッション社会学科
岡林・熊谷ゼミ学生団体「Ejoin」
担当:戸塚、山田
Instagramアカウント:@bunka_ejoin
メールアドレス:ejoin.pr@gmail.com
