刑事が主人公なのにミステリーではない!? 人気作家・小野寺史宜による心温まる最新小説『ぼくは刑事です』発売

株式会社ポプラ社

更新日:2025/6/1

株式会社ポプラ社



株式会社ポプラ社は、人気作家・小野寺史宜の最新小説『ぼくは刑事です』を5月28日(水)に発売いたしました。
2019年の本屋大賞で第2位に輝いた小説『ひと』をはじめ、身近な人との心温まる物語に定評のある小野寺さん。日常のささやかなやり取りや登場人物たちの細やかな心情の動きに共感する読者が多く、人気を集めています。
最新作の主人公は「刑事」。刑事というとミステリーや警察小説を思い浮かべる人も多いかと思いますが、本作は2年目のある若い刑事の日常を描いた物語です。東京・下町を舞台に、お付き合いしているシングルマザーとその娘との関係や、ラーメン屋を営む姉一家との交流など、日常で起こる些細な出来事を丁寧に掬い上げており、その一つ一つにまっすぐ向き合って真剣に悩む主人公の姿に、読者も背中を押されるはず。読後は、自身の日常も愛おしく感じられる心温まる作品です。

【STORY】
松川律は31歳の刑事で、シングルマザーの竹本澄音とつきあっている。澄音の五歳の娘・海音との距離も縮まり結婚を真剣に考えたところで、澄音から自分の父親には前科があると告げられて――。ラーメン店を経営する姉一家との交流や同期刑事とのやりとりなどを小気味よく織り交ぜながら、若き刑事の二年の月日を描く。


店展示用のパネルイメージ


書店員さんからも熱いコメントをいただきました!

私は、小野寺さんの作品の中でも特にお仕事小説が好きです。
郵便屋さん・編集者・タクシードライバー・駅員さん…
小野寺さんの目を通したお仕事をいくつか見てきましたが、やっぱり刑事という職業は特殊だなと思いました。
その特殊さを事件や捜査などの外側から描くのではなく、
主人公・松川くんの内面で表しているところが小野寺さんならではですよね。

そしてこの松川くん、彼の言葉には嘘がないんです。
これは彼が刑事だからではありません。小野寺さんが書く主人公だからです。
小野寺さんの主人公は正直者なんです。むしろ、あまりに正直すぎると感じることもあります。
「そこまで言わなくてもいいのに」とか、
「言わない方がかっこいいのに」と思ってしまうようなことまでちゃんと言ってくれちゃう。
その率直さがあるからこそ、信頼できるし、安心して応援できるのだと思います。

小野寺さんの小説は、文体も含めて読んでいてとても落ち着きます。
どきっとする展開もありますが、小野寺さんの嘘のない、優しくて誠実な文章がじんわりと心に染み渡って、
最後は必ず清々しい気持ちになれるのです。

紀伊國屋書店イトーヨーカドー木場店
宮澤さん


著者プロフィール

小野寺史宜(おのでら・ふみのり)
千葉県生まれ。2006年『裏へ走り蹴り込め』でオール讀物新人賞を受賞。2008年、『ROCKER』でポプラ社小説大賞優秀賞を受賞。著書に『みつばの郵便屋さん』シリーズ(全8巻)、『東京放浪』、『太郎とさくら』、『ライフ』、『天使と悪魔のシネマ』、『みつばの泉ちゃん』、『町なか番外地』(以上、ポプラ社)、『とにもかくにもごはん』(講談社)、『タクジョ!』(実業之日本社)、『片見里荒川コネクション』(幻冬舎)、『食っちゃ寝て書いて』(KADOKAWA)、『今夜』(新潮社)、『君に光射す』(双葉社)、『日比野豆腐店』(徳間書店)、『ひと』(2019年本屋大賞2位)、『まち』、『いえ』、『うたう』(祥伝社)などがある。

書籍情報



タイトル:『ぼくは刑事です』
著:小野寺史宜
定価:1,980円(10%税込)
発売:2025年5月
書誌ページ>>https://www.poplar.co.jp/book/search/result/archive/8008502.html
Amazon>> https://amzn.to/45sdY66


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