「YouTubeをやりたい」は子どもたちから。芸人・エハラマサヒロのファミリーチャンネルの公式ブック誕生！ 7人家族のありのままが1冊に

　再生するたび、ほのぼのする。子どもたちの成長を感じるにつれて、思わず笑顔になる。お笑い芸人・エハラマサヒロさんのYouTubeチャンネル「エハラ家チャンネル」はまさにそんなファミリーチャンネルだ。エハラマサヒロさんと妻・チヅルさん、その5人の子どもたちによるこのチャンネルの登録者数は32万人超（2023年2月現在）。飾らないエハラ家の日常が垣間見える内容が、子育て世代を中心に大きな共感を呼び、総再生回数は1.7億回を超える。多くの人々の注目を集めているYouTubeチャンネルなのだ。

　そんな「エハラ家チャンネル」の待望の公式ブック『エハラ家チャンネル公式ブック　毎日ハッハッハ』（エハラマサヒロ/主婦の友社）がこのたび発売された。人気動画の撮影の裏話の他、エハラさんの生い立ちから、今のエハラ家が出来上がるまでのヒストリー、大家族特製レシピやエハラさんのダイエット成功ヘルシーメニューまで、ファンが知りたかった情報がギュッと詰め込まれた1冊だ。

　そもそも「エハラ家チャンネル」は、子どもたちが「YouTubeをやりたい」と言い出したことがキッカケでスタートしたのだという。ありのままの日常の一部を見せているから、子どもたちがケンカを始めることもある。家族の食事シーンは、顔が汚れたり手づかみで食べたり、足元にはいろんな食べ物が散乱していたり。それでも家族みんながいつでも生き生きと見えるのは、エハラさんが「毎日ひとつでもいいから、楽しいと思うことに出会ってほしい」と思いながら子育てをしているためかもしれない。

　本書ではそんなエハラさんの子育て論に加えて、子どもたちとの日常が写真を交えて綴られていくから、読んでいて温かい気持ちになる。たとえば、5人の子どもたちの出産秘話は、きょうだいそれぞれに個性があり、また、その成長を感じさせる。2021年の夏に末っ子のとわくんが生まれた時は、小学生になっていた長女・次女・三女が、小さなママとして、とわくんのお世話の取り合いになったのだそうだ。妻・チヅルさんの手が離せない時は、三姉妹の誰かがとわくんに寄り添い、第4子である長男・うたくんのフォローまで担当していたというから、なんと微笑ましいことだろう。

　小学校のPTA会長になって学校行事に関わったり、家で子どもたちに勉強を教えたり。本書を読むと、エハラさんの子煩悩ぶりもうかがえるが、エハラさんにとってどれほどチヅルさんの存在が大きいかも伝わってくる。

　2人の出会いは友人の誕生日パーティー。交際当初、売れない芸人としてやさぐれた生活を送っていたエハラさんは、大企業に勤めていたチヅルさんとの間に格差を感じ、ダメな自分も含めて全部知ってもらおうと、借金があることなどを洗いざらい告白したのだという。

　そんなエハラさんに対して、チヅルさんは「借金はワタシが返す」「利子として払っている1万円で毎月おいしいものを食べよう」などとポジティブな言葉をかけてくれた。その前向きさが支えとなり、エハラさんの生活は整い、人生も好転していったのだそうだ。

　チヅルさんと出会ってから、お笑い芸人としての仕事も増えていき、「エハラ家チャンネル」の人気が出たのも、チヅルさんの力が大きいとエハラさんは語る。エハラさんとチヅルさんは、付き合い始めてから一度もケンカをしたことがない。大事なことは何でも話して秘密を作らない。交際当初から変わっていないそのルールが、夫婦が仲良く過ごす秘訣であり、エハラ家の子どもたちの笑顔にもつながっているのかもしれない。

「エハラ家チャンネル」をみて、エハラ家の家庭の円満ぶり、夫婦の仲の良さを羨ましく感じたことがある人も多いことだろう。そんな人ほど、本書を手にとってみてはいかがだろうか。この本には、家庭円満の秘訣も満載。その秘訣に学べば、あなたの家も、エハラ家のように、ますます楽しく賑やかになるに違いないだろう。

文＝アサトーミナミ