WEB検索するだけで終わっていませんか? より価値の高い情報を集められるPC、スマホの活用術

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公開日:2023/12/8

ずるい検索 賢い人は、「調べ方」で差を付ける
ずるい検索 賢い人は、「調べ方」で差を付ける』(江尻俊章/クロスメディア・パブリッシング)

 仕事に欠かせないPCやスマホのアプリ。自分では便利に利用しているつもりでも、人に教えられて初めて「こんな機能があったなんて」と驚くことがある。知っていれば仕事がもっと早く済んだのに、こんな手間をかけなくてよかったのに、なんてことはザラだ。

 知ってさえいれば誰でも使える。でも意外と知られていない便利なツールと、その使い方を教えてくれるのが『ずるい検索 賢い人は、「調べ方」で差を付ける』(江尻俊章/クロスメディア・パブリッシング)だ。本書の中から、あなたの仕事や日常生活に役立つ便利ツールを3つ紹介しよう。

英語の勉強をせず英語サイトの情報を知りたい

 日本人がネットで情報収集をするとき、もちろん日本のWEBサイトを中心に調べるだろう。だが、世界のWEBサイトの多くは英語のコンテンツ。英語でも調べられたらさらに多くの情報を集められる。だが今すぐ記事を読めるほどの英語力を身につけるのは難しい……。

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 そんなときに使えるのがGoogle翻訳だ。Chromeブラウザなら、英語のページで右クリックし「日本語に翻訳」を選択するだけで、ページ全体を訳してくれる。無料で使えるのに「プロ向け翻訳ツールもGoogle翻訳には勝てない」と言われるほどの精度なのだとか。

 同じ翻訳ツールとして最近注目を集めているのが「DeepL」。訳のクオリティはGoogleと遜色ないそうで、AIの学習機能によって、より自然な日本語に翻訳してくれると評判となっている。GoogleとDeepLを試してみて、より理解しやすい方を使うのがおすすめだ。翻訳機能を使いこなせば、日本語サイトではまだ出ていない最新情報をキャッチできるはずだ。

マップの地図以外の機能を使いこなしたい

 今や移動に手放せなくなったマップ機能。目的地を設定して、経路検索するほか、さまざまな機能があるのをご存じだろうか。

 例えば、大型商業施設の中で現在地が分からない。目的の店がどこか分からない。そんなときにもGoogleマップが役立つ。マップ上で確認したい施設を拡大すると、インドアマップに切り替わり、店内の位置情報が表示されるのだ。

 また、お店の中で一緒に来ていた人とはぐれてしまったとき。自分の居場所を知らせるのに現在地共有機能が便利だ。画面の右上に表示される自分のアイコンをタップ。「現在地の共有」を選択すると、今いる場所をメールやLINEで知らせることができる。

 さらに、行った場所やルートを自動で記録する機能もある。設定の「ロケーション履歴」をオンにしておくと、過去に行った場所を調べる時間が大幅に短縮できるのは、地味にうれしい機能だろう。

ほしい情報だけを自動で集めたい

 自社の商品に対する反応をネットで検索したい。そんなとき、毎回商品名で検索するのも手だが、あまり時間はかけたくない。もし自分で探さず、情報が自動的に集まってきたらステキではないだろうか。

 そんなとき、Googleアラートが便利。キーワードを登録すると、検索結果がメールで届くのだ。検索の頻度や、国内、国外などの範囲も指定可能なので、よく検索する言葉を設定しておけば、ほしい情報にすぐアクセスできる。

 さらに、リアルタイムな反応が知りたいときは、X(旧Twitter)での検索がおすすめ。こちらも単語での検索はできるものの、都度検索しなければならないのが少し手間だ。そんなときに「Social Dog」というツールを使えば、特定のワードが盛り込まれたポストだけを定期的に集められる。これを使って知りたい情報だけを効率よく収集しよう。

 本書では、知っていればすぐに役立つ便利なツールやサービスが全部で230個紹介されている。「こんなことができたら便利なのに」と思ったときにページを開けば、きっとよい解決方法が見つかるはずだ。辞書のように近くに置いておくことをおすすめしたい。

文=冴島友貴

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