ライフネット生命の創業者が伝える“お金の原理原則”とは? 人生100年時代を生き抜くための攻略本『働く君に伝えたい「お金」の教養』が発売

ビジネス

公開日:2023/12/20

働く君に伝えたい「お金」の教養
働く君に伝えたい「お金」の教養』(出口治明/ポプラ社)

 昨今は人生100年時代と言われ、老後資金は3,000万円以上必要だとささやかれている。一方で現在の日本は経済成長が長年にわたって滞り、少子高齢化を始めとしたネガティブなニュースばかりが報じられているのが現状。おそらく誰もが将来に不安を抱えていることだろう。そんな人に読んでもらいたい一冊が、2023年12月6日(水)に発売された『働く君に伝えたい「お金」の教養』だ。

 同書を執筆したのは、「ライフネット生命保険株式会社」創業者で「立命館アジア太平洋大学」の学長も務める出口治明氏。これまでに数多くの本を出版している。

 そんな出口氏は、次世代の声に日頃から耳を傾けてきたという。そのひとつとして、同書の前書きでは“ひとりのビジネスパーソン”が訪ねてきた時のエピソードが語られている。

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 彼は日本経済の停滞や不景気を憂い、「このご時世、ローンを組んでまで家を立てていいのだろうか」「定年までにいくらくらい貯めておけば安心なのか」などと“お金の不安”を打ち明けた。そこで出口氏は、こうした不安や疑問を軸にして「お金の原理原則」を伝えようと、同書の執筆に取り掛かったそうだ。

 「お金の原理原則」とは、いわゆる貯蓄や投資のノウハウではなく、どんな収入でも立場でも変わることのない「一生モノの運転免許証」のようなものだ。

 出口氏の「お金の原理原則」は、「知る」「使い方」「貯め方」「殖やし方」「稼ぎ方」の5つわたって語られていく。たとえば「知る」編では、経済成長の在り方やメディアが不安を煽る理由など、知っていそうで実は理解できていないテーマが簡潔かつ分かりやすく述べられている。

 「使い方」編では、「お金は貯めるよりも使うほうが大切」と言い、お金をむだなく楽しく使うには、どうしたらいいのか。本書の核ともなる原理原則「財産三分法」を説明している。

 また「貯め方」編では、「貯めこもうという考えをまず捨てるべき」と言う出口氏。不安の矛先として向かいがちなのが、貯蓄。ほんとうに必要な貯蓄額について解説するとともに、出口氏オススメの保険についても紹介している。

 ただ、ひとつ留意してほしいのが同書にはオイシイ話が載っているわけではないということ。あくまでお金を楽しく使い、残し、殖やしていく。そうすることで無駄な不安から解放され、幸せな人生を送れるようになる……と出口氏は断言している。

 なお、同書は2016年に単行本が発売されている。既読の人もいるだろうが、新書版にはアップデートされた情報が載っているので、振り返る意味でも入手しておきたいところ。さっそく手に取った人からは、「お金に詳しいと思っている人も、初心者の人も一度知識整理のつもりで読んでみるのに相応しい本だと思います」「ためになる話が満載でした」「少しだけ未来を生きる勇気が湧いた気がする」などと称賛の声が続出していた。

 なかなか学校では教えてもらえない「お金の原理原則」が会得できる『働く君に伝えたい「お金」の教養』。発売そうそう重版も決まったそうだ。先行き不安な時代に生まれたからこそ、同書を読んで「お金」を攻略しておこう。

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