一夜の関係から「本物」の家族へ。妊娠から恋を育む順序逆転ラブストーリー待望の第2巻!

マンガ

PR公開日:2024/2/23

ご懐妊!!
ご懐妊!!』(真條りの:漫画、砂川雨路:原作/スターツ出版)

 人生にはときに、予想もしていなかったような事態が起こりうる。けれどもその想定外が、“超絶苦手な鬼上司”と一夜を共にした結果の妊娠だったとしたら――?

 電子書店の女性漫画ランキングでも1位を獲得し、シリーズ累計は20万部を突破するなど、大ヒット中の『ご懐妊!!』(真條りの:漫画、砂川雨路:原作/スターツ出版)。本作品は予期せぬ妊娠からはじまる恋を描く、大人のためのラブストーリーだ。多くの人が共感できるリアルな題材を織り込んだストーリーと、イケメン上司×部下の恋模様は女性読者の心をつかみ、熱い支持を受けている。

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 物語の主人公は、広告代理店に勤めるグラフィックデザイナーの梅原佐波。佐波は風通しのよい会社での仕事にやりがいを感じているものの、有能だが厳しい上司・一色禅部長には苦手意識を抱いていた。ところがある夜、大きなプロジェクトが終わった開放感とお酒に酔った勢いで、彼と一線を越えてしまう。互いに魔がさしただけと、ふたりはその後これまで通りの上司と部下の関係に戻った。だが佐波の身体に異変が生じ、病院に行くと妊娠を告げられて――。

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 妊娠という思いがけない事態に直面した佐波の葛藤と、子どもを産む決断、そして一色部長への告白。第1巻では、互いに恋愛感情を持たないふたりがお腹の赤ちゃんを守るため、夫婦になる決意を固める様がドラマティックに描かれた。

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 そして待望の第2巻では、いよいよ新生活がスタート。同じマンションに引っ越して同居をはじめた佐波と一色部長は、職場で結婚と妊娠を報告し、佐波への両親にも結婚の挨拶を済ませるなど、夫婦への階段を一段ずつ上がっていく。

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 ともに暮らしはじめた時点でのふたりは、新たな生命を守り育てる責任感を共有したパートナーではあるものの、甘やかな恋愛感情はいまだ生まれていない。第2巻の大きな読みどころは、一色部長を改めてひとりの男性として意識しはじめた佐波の気持ちの揺らめきと、ふたりのもどかしい距離だ。

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 ドSな鬼上司というパブリックイメージを覆し、結婚への意思を固めてからの一色部長の態度はどこまでも誠実で、家庭にも協力的だった。妊娠期の心身の変化や不調をともに乗り越えるなかで、意外な優しさや不器用さに触れた佐波のなかに、少しずつ彼に恋をする気持ちが芽生えていく。自分を女性として見てほしい気持ちの高まりと、現状の距離やもどかしさ……。揺れ動く佐波の気持ちは読者の感情移入を誘い、切なさが込み上げてくる。

 ひとまず「かたちだけの夫婦」となった佐波と一色部長だが、自分の心も相手の心も当初の予定通りには動かない。ふたりが今後どのように関係を深め、より確かな絆を結ぶのか。出産という大きなイベントを控えた家族の未来を見守りたい。

文=嵯峨景子

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