同僚の企画を盗んだ、自称サバサバ女に下される“ざまぁ展開”とは!? スカッとマンガの最高峰『ワタシってサバサバしてるから』

マンガ

PR公開日:2024/3/2

ワタシってサバサバしてるから
ワタシってサバサバしてるから』(江口心:漫画、とらふぐ:原作/DPNブックス)

「女の敵は女」という言葉を耳にしたことはあるだろうか。女性が他の女性に対して厳しく、時には男性よりも敵対的に振る舞うときに使われることが多い。同性ならではの共感ができない女の敵の女には、「サバサバ女子」を自称して周りを貶める言動を繰り返す人もいるという。

ワタシってサバサバしてるから』(江口心:漫画、とらふぐ:原作/DPNブックス)は、そんな自称サバサバ女を描いた作品だ。NHKでのドラマ化でも大きな話題となった本作は、テンポの良いざまぁ展開により何度でもスカッとできる。聞いたことがあるけれど中身をちゃんと読んだことはないという人は、ぜひ読んでみてもらいたい。

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 女性誌の編集部で働く主人公・網浜奈美は「私ってサバサバしてるから」を言い訳にズケズケと配慮に欠けた言動を繰り返す自称サバサバ女だ。その傍若無人な振る舞いから同僚に「自サバ女」と呼ばれ、周囲からも疎まれている。そんな自サバ女の天敵は、モデル業をこなすほど容姿の整った真性のサバサバ女子・本田麻衣だった。

ワタシってサバサバしてるから

 カシオレを注文する麻衣に対し、奈美は「そんな女子みたいな甘い飲み物飲めない」とバカにしてお酒に強い自分を上げようとする。しかし、真性のサバサバ女子にそんな攻撃が効くはずもなく、むしろ「血糖値高いんですか?」といって真正面からばっさり斬られてしまうのだ。

ワタシってサバサバしてるから

 他人をバカにした結果、自分だけが周りに笑われ悔しい思いをする姿は、まさにざまぁ展開の教科書ともいうべきシーンだろう。奈美が送る日々にはこうしたざまぁ展開がふんだんに盛り込まれているので、何度でもスカッとしてストレスを発散できる。何度ざまぁされてもへこたれずに、ゴーイング自サバウェイを突き進む奈美の姿は清々しい気持ちにすらなる。

 麻衣のことを目のかたきにする奈美は、正社員である自分の方が派遣社員の麻衣より優れていると思い込んでいた。しかし、実際は配慮に欠けた言動で周囲を振り回す奈美。それに比べ、モデル業も行っている麻衣はその人脈で普段は取材NGの超人気セレクトショップの取材の許可を取り付け、特集を任されることに。

ワタシってサバサバしてるから

 あの手この手で麻衣を貶めて派遣の契約解除を狙うも、ことごとく失敗した奈美。結局下げたのは自分の評価だけで、編集部から社史編纂室へ異動することになってしまった。いわゆるリストラ用の追い出し部屋である部署への異動に、「人事部よくやった!」と喜ぶ同僚の声が聞こえてきそうだ。

 派遣社員から正社員になった麻衣と、追い出し部屋へ異動になった奈美。ほとんど降格と同じような待遇にもかかわらず、「私はもっと高みを目指そうと思う」と言える自己評価の高さに感心してしまう。しかし、天敵である麻衣との対極的な状況に、奈美は苛立ちを募らせていき――。

ワタシってサバサバしてるから

ワタシってサバサバしてるから

 しかし、奈美は「どんなに派手に転んでも必ず起き上がる」良い意味でも悪い意味でも超ポジティブな人間。その高い自己肯定感が折れることなく、ノンストップで読者を飽きさせないドラマを繰り広げてくれる。自分の実力を思い知らせてやろうと社内コンペに応募しようとするのだが、企画を立てたことすらなかった奈美は苦戦。あろうことか同僚の企画案を盗用してしまうのだ。そんな奈美には、特大の制裁が下されるのでぜひページをめくって確かめてもらいたい。

ワタシってサバサバしてるから

「サバサバしてるから」という言い訳をして傍若無人な振る舞いをする奈美は、破滅に向かって突き進んでいく。しかし、続きを読めば読むほど奈美のことを好きになってしまうから不思議だ。何度でも読者を楽しませてくれる奈美の人生から、今後も目が離せない。

文=ネゴト / 押入れの人

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