「足の裏のような顔面を人間に」整形級メイクで人生激変! 前向きな生き方に元気をもらえるコミックエッセイ

マンガ

更新日:2024/5/29

顔面が「足の裏」みたいなので整形級メイクを仕事にしました

 周囲から「かわいい」といわれるほど容姿が整っている人は、そうでないと評価される人より生涯で1億円も多くお金を稼げるらしい。そう考えると、容姿によって不公平なこともあるのだと複雑な気持ちになるだろう。しかし、世の中には容姿に恵まれていないと思っていても、メイクの技術で「かわいい」を作れる人もいる。

顔面が「足の裏」みたいなので整形級メイクを仕事にしました』(足の裏:著、アベナオミ:著・イラスト/KADOKAWA)は、詐欺メイクの神と呼ばれる大人気YouTuber「足の裏」さんの人生を描いた物語だ。容姿に恵まれなくても前向きにメイクを楽しむことで幸せになっていく足の裏さんの姿を見ると、きっと元気をもらえるだろう。メイクに悩んでいる人は、本作の巻末に掲載されているリアルなメイク解説ページも参考にしてもらいたい。

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 足の裏さんは、小学生のころに周囲からかわいいといわれる同級生と自分の顔の違いを自覚し「かわいいは正義」だと思うように。普通ならそこで心が折れてしまうかもしれないが、その前向きさで顔のパーツは替えられなくても髪型はかわいくできるのだと気づく。それから、かわいいと思った子の髪型を研究し、ヘアアレンジを楽しむようになる。

顔面が「足の裏」みたいなので整形級メイクを仕事にしました

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 中学では恋愛が上手くいかなかった足の裏さん。しかし、そこで挫けることはなく、持ち前のコミュニケーション能力を活かしかわいい制服の高校へと進学を決める。さらに、ヘアアレンジの次はメイクに挑戦し、念願の二重を手に入れた。

 二重を作るために使う二重のりをきっかけにギャルグループの一員となり、鬼ギャルからメイクを学んだ足の裏さん。メイクをすれば「かわいいは作れる」と気づいたことで、その人生は大きく変わりはじめる。しかし、今度は二重のりの弱点「衝撃」と「水」に悩まされ、落ちにくい二重の作り方を研究するように。

顔面が「足の裏」みたいなので整形級メイクを仕事にしました

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 高校を卒業して就職した足の裏さんは、ついに透明ばんそうこうを目の幅に合わせて切ってまぶたに乗せる方法と出会う。今までの二重のりよりナチュラルで衝撃にも水にも強い二重を手に入れた足の裏さんは、どんどんオンとオフの顔の差が開いてきていた。

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 透明ばんそうこうを使った自然な二重を作れるようになり、メイクして出かけるのが楽しくて仕方なくなっていたある日。足の裏さんは、原宿で詐欺メイク番組へ出ないかと声をかけられる。その番組への出演がきっかけとなり、現在の職業・メイク系YouTuberへの道を進むことに。「足の裏みたいな顔」とまでいわれたコンプレックスだらけの顔を仕事にする強さを見ると、自分もがんばろうと思えるようになるはずだ。

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 趣味としてメイクを楽しんできた足の裏さんは、いつでも前向きなことが魅力の女性だ。しかし、今までかけられてきた心ない言葉に傷つかないわけではなかった。それでも挫けなかったのは、小学6年生のときにテレビで知った「辛いは幸せの途中」という言葉のおかげだったという。辛いときは「自分は今幸せになる途中なんだ」と思うことで、前向きにがんばってこれたのだ。

顔面が「足の裏」みたいなので整形級メイクを仕事にしました

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 その前向きさやメイクの研究により幸せな生活を手に入れた足の裏さんの辛くても諦めない姿を見ると、きっと勇気をもらえるはずだ。二重の作り方はもちろんメイク術を実演した実写ページもあるので、メイクに悩む人の教科書にもなるだろう。メイクのやり方だけでなくパーツごとに使うアイテムまで教えてもらえるので、ぜひ本作を参考にメイクを楽しんでみてもらいたい。

文=ネゴト/ 押入れの人

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