「家賃が払えないなら身体で払え」クールで冷血な友人の兄と同居生活? 刺激的な大人の恋にドキドキが止まらない…!
PR 公開日:2024/12/27

出会いは最悪。けれど少しずつ距離を縮めるうちに、どんどん彼に惹かれてしまった。しかしクールな彼には、皆に隠しているある秘密があって――。そんな恋愛マンガの王道展開と、大人の恋ならではのちょっぴり刺激的なドキドキ感も味わえる。それが『イジワル同居人は御曹司!?』(三星マユハ:作画、悠木にこら:原作/スターツ出版)だ。
本作の主人公・藤田紗英はある日、独り暮らしをしていた自宅が火事に遭い、住む所も持ち物もすべて失ってしまう。そんな彼女に助け舟を出したのが、親友の歩だ。恋人との結婚が決まった彼女が今の家から引っ越すというので、紗英は歩と相談し、入れ違いにその家でしばらく暮らすことに。
だが、そこに突然歩の兄と名乗る男・奏が登場。「この家は自分と歩の共同契約だから」と、紗英は家を追い出されそうになってしまう。

住む所を失うわけにはいかないと説得を重ねた結果、紗英は歩の実兄・奏と契約のもと一つ屋根の下で同居することに。さらにその直後、縁あって紗英は勤務先のプロジェクトでも、奏と仕事仲間としても関わることになる始末。互いに同居を通して、仕事とプライベート両方の顔を知ることになる紗英と奏。最初は衝突から始まったふたりだが、一緒に暮らすうちに少しずつ距離が近づいていき…。

作中でまず心つかまれるのは、やはりクールで冷たい人柄なはずの奏が、少しずつ主人公・紗英に対しての優しさを見せていく所だろう。確かに自分にも他人にも厳しい人間だが、夜道で怖い目に遭った紗英に寄り添ったり、具合が悪そうな時は彼女を気遣ったり。
そうかと思えばある時期から、奏は紗英の好意を隠すことなく表へ出すようになる。いろんな彼の一面が見え隠れするたびに、「最初は嫌なヤツ!と思ったけど、なんだか嫌いになれない…」という、紗英の気持ちに共感してしまう人も多いのではないだろうか。


重ねて物語最大の魅力は、やはり見どころ満載な紗英と奏のふたりを取り巻く人間模様だ。紗英と共に同僚として働く歩のみならず、見た目も中身もイイ女である後輩・悠子も、紗英の心強い味方。そして当初紗英が惹かれていた同期・桜井との距離も、彼女が思っているより単純な結末にはならなそうで…?
一方の奏も物語が進むにつれ、謎に包まれていた一面が徐々に明らかに。クールで仕事ができるコンサルタントの奏。これまで長く海外で働いていたが、どうやら家族との不仲や、過去には何やら女性の影も…? そんな複雑な事情もまた、紗英と奏の関係を大きく変えていくことになる。
さらに、とあるトラブルの中で紗英が目ざとく気づいた、自社の会長と奏の間にあった違和感も、注目したいポイントのひとつだろう。今後、様々な互いの知らない部分が明かされた時、ふたりは一体相手に対し何を思い、どのように振る舞うのだろうか。
そして当初の契約では、3ヶ月間だけだったはずの同居生活。約束の期限を迎えた時、ふたりの関係は一体どうなるのか? 彼らの恋物語から目が離せない。