2ちゃんねる、ニコニコ動画元「管理人」の頭の中ってどうなってる? ひろゆき氏の絶対トクする「マイルール」

ビジネス

2017/9/6

『無敵の思考 誰でもトクする人になれるコスパ最強のルール21』(ひろゆき/大和書房)

 ニコ生やテレビ番組などメディアへの露出も多い、ひろゆき氏。彼は2ちゃんねるの開設者であり管理人。またニコニコ動画の総管理人だったこともある、ネット界の先駆者であり、異端児だ。そんなひろゆき氏が、自身が「無敵」だと考える「人生の裏ワザ」を大公開した『無敵の思考 誰でもトクする人になれるコスパ最強のルール21』(ひろゆき/大和書房)が、話題となっている。

 まず、ひろゆき氏には「世界にはシステムがあって、そのシステムの下でロジック(論理)に従って人や物事が動いていく」という考え方が根底にあるそうだ。だから自分自身も「論理的に考えて論理的に結果を出すという生き方を実践」しており、そのために、ひろゆき氏はいくつかの「ルール」……自分の「軸」を、明確にしている。

 ひろゆき氏の「ルール」とは……

○ストレスマネジメントを徹底する――「待てるかどうか」がカギ

 ニコニコ動画では、見た目の画面(ユーザーインターフェース)がたまに変化することがあるが、そうすると「前のほうがよかった」「使いにくくなった」と最初は絶対にクレームがくるという。しかし、一定の期間が経つとその画面にも慣れて、ウソみたいに文句を言う人がいなくなるそうだ。

 つまり、変化にいちいちイライラするのではなく、「待ってみる」。「慣れて」しまえば、案外人は不自由なく、何事も受け入れられるもの。「『待つ』ということができたほうが人生ではトク」。普段から「ストレス感じないように意識する」ことを心がけているようだ。

○お金で「問題解決」をしない――バカは「自分にごほうび」をする

 感情や気分に基づく「精神的なお金の使い方」を嫌うのが、ひろゆき氏のルール。例えば普段の仕事の中での「このイヤな仕事を乗り切ったら自分にごほうび」は「それをやった結果、別に給料が増えることはない」上に、「ごほうびが発生するということは『損失』」になる。

 イヤなことがあるたびにお金を使っていると、生活コストが高くなる→物理的に労働時間を増やすことになる→自由な時間や趣味の時間がなくなり、楽しみがなくなる→「自分にごほうび」でさらにお金を損失→労働時間を増やす……といった、幸せになれないスパイラルにハマる可能性がある。

 だったら、「自分にごほうび」といった「精神的なお金の使い方」を避けた方がよい。お金以外で解決できるのなら、なるべくそれに頼らないというのが、ひろゆき氏の考え方だ。

 その他、「『根拠のない自信』を持つ」「『好きすぎること』で食わない」「『努力しないための努力』をする」など、ひろゆき氏節炸裂のルールが全部で21個紹介されていた。

 さて、そもそも論として、「論理的に生き、ルールを明確にすることで、ひろゆき氏が何を得ようとしているのか」ということだが、ひろゆき氏は「社会的な成功」「地位」「お金」といったものには、それほど執着がないように思える(特に、「収入の多さ」と「幸福」を比例して考えることには反対のようだ)。

 そうではなく、究極的には「死ぬまでにできるだけ楽しく暮らすため」の論理的思考であり、ルールである。よって本書はビジネスにおける成功の秘訣やお金を稼ぐテクニックというよりも、もっと根源的な「幸せな生き方」について語られている。それが結果として、仕事の成功や、自己啓発につながっていく面はあるのだが、ひろゆき氏自身は「地位」や「富」を一番に考える「軸」は持っていないのではないだろうか。

「論理で幸せになる方法」をムダなく、効率的に紹介している本書。ひろゆき氏の多少「クセ」のある意見や、常人とは違い過ぎる感覚に戸惑い、やや苦手意識を持っている方もいるかもしれないが、本書はその印象を強める一方、ひろゆき氏の新たな一面を見られるものとなっている。

文=雨野裾