モデルとして致命的な低身長、周囲からの容赦ない言葉…。でも彼女は屈しない!「マンガ大賞2018」ノミネート作品『ランウェイで笑って』

アニメ・マンガ

2018/1/27


身長158cmの体でショーモデルになることを夢見る千雪は、才能がありながらデザイン学校への進学を諦めた育人と出会う。この出会いは、それぞれの夢に勇気を与えることになる。

新進のデザイナー・柳田のもとでアルバイトを始めた育人には、あまりにも手厳しいプロの洗礼が待っていた。

千雪は柳田のファッションショーに参加する機会を得るも、背が低すぎる彼女に容赦ない言葉が浴びせられる。

目指したいものがあっても、生まれ持ったモノがそれを許してくれない。それでも諦めない二人の気持ちが道を拓く。

時に戦友、時にライバル。厳しいファッション業界で、覚悟を決めた二人の物語が始まる。

 生まれ持った身長(才能)がすべてと言われるショーモデルを目指す小柄な千雪と、逆に、才能がありながら家庭の経済状況からデザイナーになることを諦めようとした育人。
 本作はこの二人の成長物語です。

 成長物語に欠かせないのは“成功のきっかけ”であり、登場人物がこれをどう掴むのかが見所だったりします。よくあるストーリーでは「そんな幸運現実にあるかーい!」と突っ込みを入れたくなるようなラッキーに主人公が出くわしたりしますが、本作の凄みはそういった“幸運”を二人が逆境に屈しない意思で自ら引き寄せている、ということでしょうか。
 普通なら怖気づいてしまうような罵声を浴びせられても、下を向くことはありません。意思あるところに道は拓ける、とはよく言いますが、それをまさに具現化していくストーリーに胸を打たれ、時に爽快感すら感じます。

 物語冒頭で、二人の将来が示唆されますが、そこへたどりつくまでに、どんな壁にぶつかり、どう乗り越えていくのか。華やかに見えるファッション業界の裏で、自らの夢のために “戦う”二人のこれからの物語に期待大です。



ランウェイで笑って
レーベル:週刊少年マガジン
出版社:講談社
著者:猪ノ谷言葉
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(C)猪ノ谷言葉/講談社