「性欲がわかない」のは、膣まわりに問題アリ? デリケートゾーンの正しいケアって?

健康・美容

2018/2/14

『潤うからだ』(森田敦子/ワニブックス)

「膣まわり潤ってる?」「もちろん、毎日保湿してるから!」なんて会話を友達としたことはあるだろうか? 私はない。ほとんどの日本人女性が、そんな経験はないのではないだろうか。「性」の話は友人同士でする場合もあるが、「女性器」の話は、まるでタブーか何かのように、話題に上らない。

『潤うからだ』(森田敦子/ワニブックス)は、植物療法士の著者が「膣まわり」ケアの必要性を訴えた、女性の新たなバイブル的一冊である。

「膣まわり」とは、膣口、小陰唇、大陰唇、尿道口、クリトリス、肛門、会陰を総称した言い方。「膣まわり」をケアすることは大切で、様々な「いいこと」があるそうだ。

 健康面では、免疫力アップや冷え症などの改善、尿漏れ、子宮脱の予防。美容面では肌、爪、髪のツヤやハリをもたらし、その他、生理痛の軽減、ホルモンバランスの調整、更年期障害の緩和、妊娠しやすくなる、出産がラクになる、産後の回復が早くなる……など、むしろ「何で今まで誰も教えてくれなかったの!?」と思うほどの、女性にとって「いいこと尽くし」。とても大切なことなのだ。

「膣まわり」のケアは、それほど大変なことではない。

 清潔にする、保湿する、筋力をつける、アンダーヘアのケアなど。洗顔して化粧水や乳液をつけたり、小顔マッサージをしたりするような感覚で整えればいいだけ。

 詳しいケアの方法は本書に譲るとして、本記事では昨今増えている「膣の萎縮」についてご紹介したい。

 本書によると、膣が萎縮してしまう女性が増えているという。萎縮とは「膣の皮膚が乾燥して縮こまり、硬くなり、閉じてしまう状態」。萎縮の原因は加齢や乾燥なのだが、刺激の強すぎる洗浄液で洗いすぎることも乾燥の一因になる。なので、ボディソープではなく、デリケートゾーン専用のソープを使用するのがベスト。また生活習慣の乱れやストレスにも影響されるので、規則正しい生活を心がけるのも忘れずに。

 膣が萎縮してしまうと、性欲がわかなくなってしまうこともあるらしい。

 萎縮した膣では、セックスの時に濡れることが難しくなり、膣液も分泌されにくくなる。そうなると性交時に痛みを感じるようになってセックス自体に恐怖心を抱いてしまう。怖いからセックスをしたいと思わなくなり、性的にも興奮せず、「性欲がわかない」という状況になり、さらに膣が乾燥する……という悪循環になるとか。

 萎縮を予防・改善するためには、清潔にする、保湿する以外、オイルマッサージもおススメ。それによって血行を促し、傷んだ膣の粘膜を修復することができ、「乾燥してシワシワになっていた膣にふっくらとした弾力やハリが生まれ、膣をやわらかくすることにつながる」という。

 一つ注意を。「膣まわり」は非常にデリケートな部分なので、本書の専門的な知識のもと、正しい方法でケアを行ってほしい。

 意外と知られていない正しい膣まわりの洗い方、保湿の仕方、ケアの仕方を教えてくれる本書は、さながら「保健室の先生」のようだ。恥ずかしがらず、疎かにせず、デリケートゾーンを、女性はもっと大切にした方がいいのだろう。

文=雨野裾