美人への近道は髪のツヤ感! 自宅でできる地肌ケアで「髪」も「顔」もよみがえる

健康・美容

公開日:2018/3/25

『なぜか美人に見える人は髪が違う』(津村佳奈/大和書房)

 ヘアケアについて、美容師さんにいろいろ相談したいと思っている人は多いはず。でも、いざ美容院に行くと、「あれこれ聞くのは気が引ける」と思ってしまうもの。そんなあなたに最適の1冊が『なぜか美人に見える人は髪が違う』(津村佳奈/大和書房)。表参道の人気サロン「Un ami」のトップスタイリストの津村佳奈さんによるヘアケアの指南書です。

 女性の後ろ姿を見て「年齢をあててください」と言われたら、どこを見て考えると思いますか?

 著者によれば、ほとんどの人は、「髪のツヤ」を見ているのだそう。つまり「髪のツヤは若さの象徴」だというのです。自分の髪質に自信がなくても、「もう歳だから」などと諦める必要はありません。適切なお手入れをすれば、「髪のツヤ」はよみがえるのです。

 では、プロの美容師である著者が教える、自宅でできる手軽なお手入れ法を同書からいくつかご紹介しましょう。

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 髪のツヤをよみがえらせるには、地肌ケアが大切。特に、毛穴をきれいにする頭皮クレンジングがおすすめです。なかでも優れているのは「炭酸ケア」で、二酸化炭素が毛細血管に浸透し酸素不足を引き起こします。その結果、酸素を取り入れようとして血管が拡張し強制的に代謝を促進してくれるといいます。毛穴が開き皮脂を浮き上がらせる効果もあるのでシャンプーでは落としきれない汚れまで落としてくれるのだそうです。

 詰まりを取り除けば毛穴が正常な状態に戻り、髪にハリやコシが出るそうで、最近では、「炭酸泉」を取り入れたヘアサロンが続々と増えているといいます。

 次に、健康な頭皮を保つためには、「ブラッシングで日頃から血行をよくしておくこと」がポイント。おすすめブラシはアヴェダのパドルブラシ、アッカカッパのブラシだそうです。

 アヴェダのパドルブラシは、クッション性がありカヌーのパドルの形をしています。頭皮マッサージに向いているのだとか。イタリア老舗のビューティーブランドであるアッカカッパのブラシはナイロンがループ状になっていて頭皮マッサージにおすすめです。

 まずシャンプー前に「下からつむじに向かってブラッシング」で血行を促進後、シャンプー中に指の腹で頭皮を洗います。洗い終えたらすぐに流さず、手をグーにして指の第二関節で、シャンプー前にブラシした部分をなぞるようにゴリゴリと下から上へマッサージ。こめかみは念入りにグリグリ押してから、ギザギザと上に引き上げるように押し流し最後は首に流します。そして、髪を乾かす時に頭皮に指の腹をあてて大きく動くかどうかチェックします。

 頭皮と顔は1枚皮でつながっているので血流もよくなり、毎日続ければ小顔効果や頬のたるみの改善も実感できるといいます。

 髪はその人の雰囲気を大きく左右する、顔の「額縁」。どんなに完璧なメイクをしても髪がボサボサではその人はオシャレに見えませんし、いくら流行の服を素敵にコーディネートしても「服に着られている」ように見えてしまうというのです。一方、シンプルな服装やノーマルなメイクでも、ヘアが素敵だとオシャレ度がグッと上がって、顔まで美人に見えるといいます。

 とはいえ、見た目が「がんばってる感じ」に見えるほどオシャレから遠ざかってしまうものらしく、著者が指南するオシャレのコツは「やり過ぎ感」を出さないこと。トータルで100点を超えないように「抜く」ところを作る。きちっとしたワンピースなら髪型で抜け感を出し、逆にカジュアルな服装なら、ピタッとモードにまとめた髪型にします。常に「抜くポイント」を考えることが、自分を魅力的に演出する秘策となるのです。

「彼女(津村さん)に出会って髪も仕事も恋も変わり始めた」という美容家の「神崎恵」さんも絶賛の本書。他にも、「ドライヤーの風向」やコテをあてるタイミング、ヘアケア剤の選び方、スタイリイング術、アレンジの仕方、美容師さんにどうオーダーすればいいのかなどなど、「こんなことを聞きたかった」という女子のツボを見事に押さえた1冊です。

文=北條 美穂子