『ポプテピピック』『リスボックリ』中毒!「やっぱりクソだわ」という期待通りの虚無感がクセになる…!

マンガ

更新日:2018/4/10

『リスボックリ(ガムコミックス)』(大川ぶくぶ/ワニブックス)

 最近、仕事終わりの疲れは、Twitterをチェックしながら某クソアニメを見て癒されるのが習慣になってきた。見ている人間をバカにしているとしか思えないほどに、無益。「ああ、時間の無駄だったな」と思いながら、ネットで元ネタを調べたりしている自分も自分である。

 そんな、みんな大好き『ポプテピピック』で有名なのが、やはり竹書房の破壊シーンである。現在シーズン3を連載中だが、ファーストシーズン、セカンドシーズンともに最終回では怒り狂ったポプ子が竹書房を殴って破壊した。

 というか、これはポプテピピックと竹書房の戦いでもあり、掲載サイト「まんがライフWIN」もやられっぱなしではないのだ。

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 そんな『ポプテピピック』を生み出した作者大川ぶくぶは、竹書房を出てもスタンスはぶれない。

『リスボックリ(ガムコミックス)』は、ワニブックスが運営する漫画サイト「コミックガム」で連載していた作品で、ぱっと見はファンシーで色彩豊かな可愛い表紙が目印だ。しかし、よく見れば可愛いリスの背後には、「害獣注意」の文字。すでに不穏な空気が立ち込めている。そもそもリスを「害獣」と呼ぶな。

 少女の家に突如リスが「ペットにしてくれ」とやってくる。可愛いリスの登場に一瞬ほっこりするも最初の自己紹介の時点で「害獣のリス」と言っていたり、害虫とともに叩き潰されたり、犬に食われたり、お祖母ちゃんの病気で必要だと言ってともらったお金をパチンコにつぎ込んだり、終始「倫理観」という言葉が抜け落ちたまま進んでいく、大川ぶくぶ先生の不条理ギャグオンパレードである。

 ちなみに、ワニブックスもちゃんと破壊されていた。

「とりあえずリスなら可愛いからOKでしょ」という浅はかさが透けて見える設定と、それをわかっていながら読んでしまう自分への自己嫌悪と、読んだ後の「やっぱりクソだわ」という期待通りの虚無感。『ポプテピピック』で大川ぶくぶを好きになったひとなら、同じ感情を味わえるのでオススメの一冊である。

文=園田菜々