親の離婚、同居人も名字も何度も変わった……なのに不幸じゃない。読むだけで穏やかになれる『そして、バトンは渡された』

文芸・カルチャー

2018/3/24

『そして、バトンは渡された』(瀬尾まいこ/文藝春秋)  結婚式の際、教会の聖堂で花嫁とその父親が腕を組んで中央の道を歩き、正面に待つ花婿に彼女を託す――いわゆる「ヴァージンロード」歩行。これをすると父親は、花婿に娘を託してようやく自分の役目を終えたような気持ちになり、心底ほっとするとともにこの上ない寂しさを感じるのだ... 続きを読む