昭和男子が夢中になったガンプラは、現在どう進化した? 大人のためのガンプラ再入門書

エンタメ

2018/4/17

『始めよ、大人のガンプラ道!』(徳間書店)

「ガンプラ」とは、アニメ『機動戦士ガンダム』シリーズに登場するMS(モビルスーツ)と呼ばれる人型兵器を立体化したプラモデルの総称である。1980年に登場するや当時の男子を熱狂させ、小生も毎月の小遣いを貰っては、近所の模型屋に通ったものである。あれから38年間、ガンプラは常に進化を続けており、小生も久々に組みたくなって「ガンダム」を1体買ってしまった。

 しかし、いざ買ってはみたもののプラモデル制作など30年以上離れているうえ、格段に進化した今のキットを前に戸惑うことばかり。そこで見つけたのがこの『始めよ、大人のガンプラ道!』(徳間書店)である。本書は新作キットの紹介だけでなく、時代ごとの造型技術の比較や商品ラインナップ、組立・仕上げのコツなどをタップリと紹介。正に大人のためのガンプラ“再”入門書だ。

 冒頭には、代表的な「RX-78-2ガンダム」の歴代モデルが紹介される。ここだけでも、キットの進化が一目瞭然。また現在のガンプラを語るのに欠かせない、各グレードの特徴もここで学べる。最も定番なのはHG(ハイグレード)と呼ばれる1/144スケールキット。特に初代ガンダムから歴史が繋がる宇宙世紀(UC=ユニバーサルセンチュリー)作品に登場する機体は「HGUC」と称する。さらに1/100スケールで展開されるMG(マスターグレード)、そして1/60スケールのPG(パーフェクトグレード)などが発売中だ。

 小生が購入したキットは「HGUC 1/144 RX-78-2ガンダム」。久々のプラモなので、まずはこのグレードから始めたい。さて、いざ自分で組んでみると1/144ってこんなに小さいのかと思わされる。このサイズ感は小学生の手にはしっくりと馴染むだろうが、大人にはピンセットがあると楽だろう。しかし、定番かつ代表的キットゆえ説明書通りに進めれば、組み立てにはさほど苦労しないはず。手足の関節部は若干面倒だが、その機構のおかげで複雑なポージングも可能になるのだ。

 2時間ほど格闘し、ようやく組み上げると今度は細部も気になりだす。そこで、本書で紹介されているサインペン状の専用塗料「ガンダムマーカー」極細セットと、シャープペンシルのような「スミいれペンシャープ」でモールドを際立たせてみた。小さな1/144スケールだからこそ、ディテールを明確にしてシャープさを出したい。どちらもペン状で、実に使いやすく初心者から上級者まで役立ってくれる。



 また、本書では水転写式シール「ガンダムデカール」の使用も勧めている、これを使い機体のマーキングを施せば、より個性的に仕上げられるのだ。台紙ごと水に浸し、染み込んだところで貼りたい位置に乗せる。濡れている間は何度でも位置を調整できるので、じっくり取り組もう。決まったら乾いた筆やティッシュで水分をふき取り、綿棒でシワを伸ばし整えれば綺麗に貼り付けられる。大きなデカールほど、シワになりやすいので要注意。



 また、完成後に飾るためのテクニックも紹介。昭和の頃は、キットを自立させていたのだが、現在は専用ディスプレイスタンドの「アクションベース」がある。アームで支えるために足も自由にポーズが付けられ、アニメを彷彿させる躍動感が気軽に得られる。小生は宇宙区間での活躍をイメージし、足を大きく広げてみた。是非、その自在なポージングを味わってほしい。



 2018年4月から「ガンプラ」を題材にしたアニメ『ガンダムビルドダイバーズ』の放送が始まり、これからますますガンプラは熱くなっていくだろう。読者諸氏も本書を片手に、より良きガンプラライフを楽しんでいただきたい。小生は断言する。「ガンプラは日本の文化だ!!」

文=犬山しんのすけ