東京から日帰りで行ける! 花の絶景に癒やされるスポット

暮らし

2018/5/3

『首都圏発 日帰り大人の小さな旅 花美景めぐり』(昭文社)

 きれいな景色と美味しいものは人を幸せな気分にする。大人になってくると、きれいな景色を見ながら美味しいものを堪能できる小旅行が楽しい。そう感じる人におすすめしたいのが『首都圏発 日帰り大人の小さな旅 花美景めぐり』(昭文社)だ。何よりいいのは、その気軽さだ。首都圏限定だが、思いついたら行ける距離というのがうれしい心配りではないか。日本全国を視野に入れれば、景色のよい場所は数々ある。しかし、時間がなかなか取れずに行けないということも実際は多い。何となくガイドブックを見て終わらせてしまう人もいるのではないだろうか?

 そうそう、本書を見て感じたのは「花が楽しめる場所がこんなにあったのか」ということ。しかも、四季に沿って集められているのだ。つまり、一年中花を追って出かけられる。花のある風景を楽しむためのテーマパークを紹介しながら、ついでに立ち寄れる近隣の名所や温泉などが掲載されているのもうれしい。もちろんグルメもしっかり紹介されている。お土産に買える地元の特産品や美味しいパンに甘味などもそろっているという充実ぶりだ。巻頭部分にある「花美景めぐりMAP」には、それぞれのテーマパークや観賞できる花の名前が色別で入っている。これが実に便利で、コースによっては同じ日に回ることも不可能ではない。さらに巻末には「花カレンダー」が付いている。これを見れば、月ごとの花の見頃が一目瞭然だ。

 ということで、本書の中からいくつか抜粋してみよう。まず、表紙にもなっている「国営ひたち海浜公園のネモフィラ」。ネモフィラとはブルーが見事な草花で、太平洋を見渡せる丘一面に咲く風景が幻想的。空のブルーとネモフィラのブルーがマッチした風景は、実にインスタ映えする。この丘は、秋になると一面が真っ赤に変わる。ネモフィラのシーズンが終われば「コキア」で埋め尽くされるからだ。もちろん、真っ赤になるのは紅葉シーズンだが、「国営ひたち海浜公園」では他にもヒマワリやコスモス、スイセンと、四季の花が楽しめる。園内には遊具もあって、小さな子どもにもうれしい。

「あしかがフラワーパークの藤」も、一度は見ておきたい。まるでスクリーンのような藤の花は圧巻である。「鎌倉明月院のアジサイ」もいい。鎌倉といえば、やはり女子旅だろうか。鎌倉は海鮮から肉料理まで堪能できるので、鎌倉の寺院を散策しながら食べ歩きにも向いているコースだ。そして、箱根は「仙石原のすすき草原」。そう、花だけでなく紅葉やすすきも紹介されている。箱根は温泉もぜひ楽しんでほしい。

 大人になると、のんびりきれいな景色を見ながら過ごすことが、それだけで貴重な時間になることもある。女子だけでの癒しの旅もいいものだ。花を見ると同時に、その周辺にある自然や広い空を見上げて、日常の忙しさを忘れる時間は最高の贅沢ではないだろうか。首都圏から行ける、すぐそこにある自然。ちょっと足を運ぶだけで体感できる花美景を巡ってみましょう。

文=いしい