モネ、ルノワール、ドガ…好きな名画を鑑賞しながら視力回復!? 驚きの方法とは

健康・美容

2018/5/19

『1日1回見るだけ 目がどんどんよくなる世界の名画』(若桜木 虔/青春出版社)

 スマートフォン、パソコン、ゲーム機の画面を見ている時間が以前よりも格段に増えたといっても差し支えない昨今。これに伴って近視の人も増加してきているにちがいない。老眼の人の数も含めると、視力のよくない人は相当数いるだろう。この記事を書いているわたしも近視だ。眼科で視力検査をしてもらうと、裸眼ではいちばん大きいランドルト環(Cの形の輪っか)の方向も判別できないほどである。

 そんなわたしたちに朗報だ。視力は回復できるという。本稿では、目が悪くなるメカニズムや視力回復の可能性をまとめているうえ、実践編として視力回復トレーニングのための素材が多数掲載されている『1日1回見るだけ 目がどんどんよくなる世界の名画』(若桜木 虔/青春出版社)を紹介する。

■いちど悪くなってしまった視力って本当に回復するの? ――視力の悪化と回復のメカニズム

 本稿のタイトルあるいは冒頭を読んで、「本当に視力って回復するの?」といぶかしがる人も少なくないだろう。しかし、目の仕組みを理解すれば、「トレーニングで視力は回復する」という理論にも納得がいくだろう。

 ここで、目の仕組みを少し説明しよう。目には、大まかに言って、眼球を動かすための6つの筋肉(眼筋)と水晶体の厚みを調節するための筋肉(毛様体筋)がある。これら7つの筋肉が衰えると、ピントの調節などがうまくいかなくなってしまい、近眼や老眼になるのである。これらの筋肉の衰えは、普段から近くばかりを見て、筋肉をあまり使わないことに起因するという。

 ということは、これら6つの眼筋と毛様体筋を鍛えなおせば、ピントの調節機能が復活して視力もよくなるのである。さらに、目の筋肉を鍛えることは、視力の回復ばかりでなく、ドライアイや疲れ目、ストレスの軽減、視野の拡大にも効果があるという。

■フランツ・ヴィンターハルター「オーストリア皇后 エリザベートの肖像」で眼筋トレーニング

 目の筋肉を鍛えることは、私たちにとってさまざまなメリットがあることは先に述べたから、ここでは実際にピーテル・ブリューゲル1世の作品である「農民の婚宴」を用いて、眼筋トレーニングをしてみよう。

 下に掲載されている図中の左上の解説を読んで、トレーニングを始めてみてほしい。目標時間は30秒だ。

 いかがだっただろうか。わたしは目標時間を少し上回る1分22秒で往復することができた。目標時間内に往復できた人も、そうでない人も、筋トレ後の心地よい疲労感のようなものが目元にあらわれたのではないだろうか。あらわれなかった人は、何度か往復してみてほしい。きっとそのうちじわじわくるだろう。

 本書には、6つの眼筋トレーニングのほかに視野拡大トレーニングというものも載っている。この2つのトレーニングを繰り返し行えば、たしかに目の筋肉が鍛えられそうだ。もちろん、効果には個人差があるので一概には言えないが、こうして目の筋肉を鍛えることは、視力の回復やドライアイ、疲れ目の改善に一役買ってくれそうだ。みなさんにも、ご自身のお気に入りの絵画を本書の中に見つけて、日々のトレーニングに励んでもらいたい。

文=ムラカミ ハヤト