男3兄弟の生活に突然やってきたのは…年の離れた激カワ妹!? 『志木さんち』

マンガ・アニメ

2018/7/6

『志木さんち』1巻(りべるむ/一迅社)

『三十路とレディ』『そうしそうあい』などで知られる、りべるむ先生の最新作『志木さんち』1巻(りべるむ/一迅社)が発売された。
 本作は男3兄弟での生活に、突如5歳の女の子が加わり、登場人物たちが笑ったり悩んだりしながら成長して、読者をほっこりさせるハートフルホームドラマだ。
 ……とはいえりべるむ先生の作品だけあり、「ほのぼの」というより「ドタバタ」で、見開きにつき「ひと笑い」が必ずあった気がする(確認はしてないけど)。

 さてさて、あらすじをご紹介しよう。
 志木家は両親共に仕事で忙しく出張ばかりで、ほぼ男3兄弟で暮らしているという家庭だ。
 長男の夏生(なつき/25)は、普通のサラリーマンで彼女ナシ。
 次男の颯秋(そうしゅう/22)は、進学校を卒業したエリートのはずが、現在はニート。家事も苦手で、「家にいて何してるの?」と思わざるを得ない愛すべきダメキャラ。
 三男の冬真(とうま/17)は、思春期まっさかりの高校生。学校の成績はよくない。

「全員男、正直つまらん」と夏生が感じていたある日、出張帰りの母親が突然小さな女の子を連れて帰って来る。彼女の名前は春佳(はるか)。事情があり施設に預けられていたのだが、血のつながった実の妹であり、5歳になったのを機に志木家で共に暮らすことになった。

 可愛くてちょっと生意気で、だけど甘えん坊な春佳に、志木家3兄弟は悶絶。全員春佳をめちゃくちゃ可愛がるのだが、「育児」は思ったほど簡単ではない。様々な問題に直面しては、春佳と共に3兄弟も成長していく。そして一見大人びていて、すぐに環境に慣れたかのように思えた春佳にも、思うところがあり……。
「つまらない」と思っていた男だけの生活に春佳が加わったことで、「志木家」のカタチが変化していく。それは大変だったり苦労もあったりするけれど、やっぱり楽しい。そういう家族の「よさ」を感じさせてくれる一冊だ。

 で、ここまでは真面目な部分をお伝えしたが、本作は冒頭でも述べた通りにコメディマンガである。読者を「しみじみ」させたかと思えば、突然急旋回して笑かしてくるので、要注意(?)だ!

 りべるむ先生の作品はギャグのセンスだけではなく、「それを求めていた」という設定をぶち込んでくれるところも素晴らしい。
 個人的には、男だけ3兄弟の生活というのが既に萌えなのに、そこに大人びて可愛い幼女を投入して、彼女のためにがんばる兄弟を描くとか(最高)。春佳の友達の男の子の美人な母親、矢野さんは未亡人。夏生はそんな矢野さんが気になっていて……というのもたまらない。

 とにかく、色々な萌えの設定が詰まっている『志木さんち』。ぜひ読んでみてほしい。

文=雨野裾