あなたは「何キャリ」? 現代のキャリジョたちのリアル

暮らし

2018/8/15

『働く女の腹の底 多様化する生き方・考え方』(博報堂キャリジョ研/光文社)

 ゆるふわ系、小悪魔系、ナチュラル系…女性のタイプは千差万別。ファッションやメイク、そして生き方に対するスタンスでもさまざまなタイプが存在する。そんな女性たちをタイプ別に深く掘り下げて研究する「博報堂キャリジョ研」は、2013年に立ち上げた社内プロジェクト。仕事を持ち、お金と時間を自分のために使える子供のいない女性を「キャリジョ」と定義。有識者、女子会、ネット調査をフルに駆使して「キャリジョ」を徹底研究し、マーケティング等に生かしている。そんな「キャリジョ研」の研究の成果が1冊の本になった。

『働く女の腹の底 多様化する生き方・考え方』(博報堂キャリジョ研/光文社)は、キャリジョたちの、仕事、恋愛、結婚事情を分析し、彼女たちのリアルに迫る。

■7つのキャリジョクラスター

 クラスターとは、「集団」、「群れ」のことで、「タイプ」と同じような意味だ。キャリジョの分類に用いたのは、仕事に対する意識に関する51の質問項目。いくつか抜粋してみよう。

・仕事を通して人間として成長したい
・仕事にはやりがいが必要だと思う
・自分の好きなことを仕事にしたい
・できれば楽な仕事がしたい
・専門性を高めてスペシャリストやエキスパートになりたい

 そして、7つのキャリジョクラスターとは…

・モーレツキャリアの「モーキャリ」
・ちょいっとキャリアの「ちょいキャリ」
・割り切りキャリアの「割りキャリ」
・プロフェッショナルキャリアの「プロキャリ」
・乗っかりキャリアの「乗っキャリ」
・平凡キャリアの「凡キャリ」
・キラキラキャリアの「キラキャリ」

■キャリジョたちの日常

 本書の後半では、7つのクラスターのキャリジョたちの詳しい解説があり、彼女たち目線のリアルな日常が語られている。例えば「乗っキャリ」。

自分磨きで玉の輿を夢見る乗っかりキャリアの「乗っキャリ」
かつての「腰掛けOL」の現代版。経済力とステータスのある男性の人生に乗っかりたいという意識が強い。

 最近は#婚活アプリにハマっている。このご時世、ハイスペックな男性でも、出会いがない職種だと登録していることも多いし、アプリでも結構いい男性がいるらしい。(中略)
 終業時間は17時半。帰宅ラッシュの満員電車に揺られながら、早速婚活アプリを開いて、年収の条件を少し下げてみた。「年収600万円以上、土日休み、(中略)
 「マッチングサービス」をクリックした。いくつかの質問に答えることで、アプリが自動的に組み合わせを判定しておすすめの相手を提案してくれるというもの。(中略)
 「マッチング率90%越えの男性が67人見つかりました!」
どれどれ。年齢別、年収別にソートをかけながら、一人ひとり写真を見ていく。この中の誰かと、せっかくだから週末会ってみようかな。(中略)やっぱり婚活がんばろう!

 女性たちが自分の幸せを手に入れるために、自由な選択ができる時代になった。まだまだ、偏見はあるが、生き生きとして貪欲なキャリジョたちにエールを送り続けたい。

文=銀 璃子