スーツを着ない「ネオホスト」って!? ——最新のホスト事情

エンタメ

2018/9/3

『イケメンホストを読み解く6つのキーワード』(関 修/鹿砦社)

 ホストクラブ、それは男性従業員が女性客に対して接待行為を行う社交飲食店。そして、そこで働く男性従業員のことをホストという。1965年に東京・八重洲にオープンした「ナイト東京」というお店がどうやら日本初のホストクラブのようだ。この店はもともとダンススクールで、そのダンスホールの片隅には休憩のためのソファがあり、ダンスを習いに来ている女性がそこで男性講師と一緒にお酒を飲むというスタイルだったらしい。いま現在のホストクラブとは似ても似つかない。

 八重洲のホストクラブ1号店の開店を機に、世のマダムたちを虜にするホストクラブが続々とオープンしてきた。そして1990年代になると、ホストのテレビ出演やホストをテーマにした漫画の登場により、ホストクラブは中年女性向けのいかがわしいお店というイメージを払拭し、そこを訪れる若い女性客も増えてきたという。

 本稿は『イケメンホストを読み解く6つのキーワード』(関 修/鹿砦社)に即して、そんなホストクラブで働く男性従業員、つまりホストの謎を解き明かしていこうと思う。本書の中で取り上げられているキーワードは「ネオホス」、「バトラー」、「モノクローマー」、「イケメン女子」、「整形男子」、「歌舞伎町ブックセンター」の6つだ。本稿ではこの中の「ネオホス」というキーワードについて触れてみたい。

■旧来のホストクラブのイメージからの脱却を図った「ネオホス」

 ホストといえばギラギラしたドレススーツを着て髪型は「筋盛り」、その独特なファッションスタイルから世間一般の女性からはあまり好印象をもたれていなかったようだ。もちろんこうしたスタイルが登場した当初は、斬新なファッションスタイルで女性たちからもカッコイイと思われていたのである。しかし、それが普及するにしたがいある種のマンネリ化を起こしてしまって、「お金だけ搾り取られて捨てられる」といった悪いイメージを生み出してしまったというのがその実情であるようだ。

 当然、ホストたちはこういったイメージを払拭するためにあの手この手を尽くした。そうして生まれた新しいホストのスタイルが「ネオホス」なのである。「ネオホス」はふつう「ホストの第一のイメージであるスーツを着ないでカジュアルな私服のような格好をすること」、「歌舞伎町以外の表参道や六本木など、お洒落な街も歩けるような服装を出勤するときもすること」という定義が与えられている。

 そして、広い意味での「ネオホス」には、旧来のホストのイメージからの脱却という点で発達してきた「バトラー」も含まれている。この「バトラー」は接客サービスでのプロフェッショナルを目指すという方向性をもったホストを指す。これより「ネオホス」はあくまでホストを主役とした方向転換であり、「バトラー」はお客様第一のサービスのプロとして独自の道を歩んでいるという意味で、別の方向に進んでいるといえそうだ。

 ここまで、ホストの実態の変遷について述べてきたが、そのほかのイケメンホストを読み解くためのキーワードについては、ぜひみなさんに本書を手に取ってもらいたい。今思い浮かべているイメージからはかけ離れたホストの実態を楽しむことができるだろう。

文=ムラカミ ハヤト