『北斗の拳』石版で、1万年後まで“北斗神拳”を伝承させる!? 武論尊・原哲夫・布袋寅泰が35周年イベントで語ったこと

アニメ・マンガ

2018/9/23

 武論尊原作、原哲夫作画の『北斗の拳』が今年で35周年を迎えた。『週刊少年ジャンプ』(連載期間:1983~1988年)で連載が始まった9月13日が、日本記念日協会より「北斗の拳の日」として認定され、その認定式と、『北斗の拳』の漫画を刻んだ石版をお披露目する「伝承式」が開催された。

■35年間ファンを魅了し続けた『北斗の拳』

『北斗の拳』は言わずもがな、ジャンプ黄金時代を築き上げたバトル漫画だ。核戦争を機に暴力支配が浸透した世紀末の世界で“北斗神拳”の伝承者:ケンシロウが救世主として成長する姿が描かれた。認定式に登壇した作者2人は次のように話した。

武論尊氏:まさか始めたときには35年経ってもみなさんに覚えていてもらえるとは思ってもいませんでした。

原氏:『週刊少年ジャンプ』は10週で見切りをつけていくんですが、その10週を超えるのが最初のチャレンジで。それをなんとか乗り越えながら、20週、30週、40週とやっていく。そういうことを積み重ねていってなんとかヒットしてよかったなと思っています。

 連載中に2人が会う機会はあまりなかったという。だからこそ、作品の中で闘っているつもりだったと武論尊氏が明かすと「僕は闘っている気なんて全然なかったですけどね。(武論尊先生だからこそ)安心して原作をいただけて、そこから行間を読んで勝手にどんどん描いていっただけ」と謙遜しつつも原先生は苦笑した。

■1万年後にも伝承させるための石版を披露

“北斗の拳1万年伝承プロジェクト”として、第1話全48ページを石に彫り入れた「石版」も披露された。それを見た武論尊氏は「地球が“猿の惑星”になったら、ちゃんと猿も読んでるんだろうね」と発言。「武論尊先生の話は真面目に聞いちゃダメです(笑)」と原氏がツッコみ会場の笑いを誘った。

 さらに、『北斗の拳』のケンシロウと『蒼天の拳』の拳志郎が向き合う原先生特別書き下ろしビジュアルの石版や、連載35周年を記念してギタリストの布袋寅泰氏が書き下ろした新曲「202X」(トゥーオートゥーエックス)の楽譜の石版も披露された。

 布袋氏はゲストとして登場し、「歌い継がれたり、愛され続けたり、残っていったり。“繋がっていく”という夢を叶えてくださってありがとうございます」と石版を見ながらしみじみ語った。そんな布袋氏に対し、「中学の頃、よく『お前、小銭持ってるだろ。飛んでみろ』ってカツアゲされたのを思い出した。そういうことを言ってくるヤツはこういう(布袋さんみたいな)タイプだった。(オファーのときも)ビクビクしてやってるんですよ、こっちはトラウマがあるから」と武論尊氏が発言(笑)。石版があれば猿も演奏してくれるかもしれないという布袋さんのフォローに対しては、「猿がギターを弾きますよ」と武論尊先生が乗っかる場面も。

■布袋寅泰の新曲「202X」特典で“手乗り布袋”遊び

「202X」完全数量限定盤の特典としてARマーカーピック3枚セットが封入される。専用アプリを起動してスマートフォンをかざすと、布袋氏・ケンシロウ・ラオウのバーチャル3Dフィギュアがそれぞれ出現し、曲に合わせてパフォーマンスする仕掛けだ。

 パフォーマンスVTRを見ながら、「まさかラオウとケンシロウと演奏できるとは思っていませんでした。『北斗の拳』という作品自体がロックです」と語る布袋氏。ピックを手に乗せれば“手乗り布袋”として遊べるという話になり、やってみてほしいと勧められるも「俺、ガラケーですよ」と笑う武論尊氏だった。

■スタンプラリー開催や『北斗の拳ジャンプ』も発売

 記念の企画は他にも目白押し。今回披露された第1話の石版も9月末からYahoo!オークションにて1ページ(1石)ごとでチャリティーオークションにかけられる。また。開業30周年の千葉モノレールとコラボして、北斗七星スタンプラリーも12月25日まで開催中だ。

『北斗の拳ジャンプ』(武論尊、原哲夫/集英社)

 さらに、ベストシーンTOP10をまとめた『北斗の拳ジャンプ』が集英社から発売中。ビッグポスターや表紙コレクションなども収録された。続いて9月25日に徳間書店から発売の『月刊コミックゼノン』11月号では人気キャラ投票の結果も発表される。石版にもなった『北斗の拳』のケンシロウと『蒼天の拳』の拳志郎が向かい合ったシーンがカラーで表紙になるほか、同カットのクリアファイルも特別付録となる。1万年後の“猿”にも手にとってほしい一冊だ。

文=田中同年代

(C)武論尊・原哲夫/NSP 1983
(C)原哲夫・武論尊/NSP 2001