人生は選択の積み重ねの結果、といえるのか?『ある男』に考えさせられる――

文芸・カルチャー

2018/9/28

『ある男』(平野啓一郎/文藝春秋) 「ある男とは、誰のことなのだろう?」  本作を読み始めた人の頭にまず浮かぶのは、この問いである。 『マチネの終わり』以来2年ぶりとなる、平野啓一郎の新作小説『ある男』(文藝春秋)は、「城戸さん」という男と小説家が出会う「序」から始まる。バーで出会った中年男性は初め別の名前と経歴を語... 続きを読む