セックスで女性ホルモンは分泌されない!? 婦人科医が教える“正しい女性ホルモンの保ち方”

健康・美容

2018/10/11

『女性ホルモンがつくる、キレイの秘密』(松村圭子/永岡書店)

「女性ホルモンが減っていくのは、加齢が原因」と考えている女性は多いはず。しかし、実は女盛りの年齢でも女性ホルモンが減り、生理不順以外にもさまざまな不調を身体に与えることがある。そう教えてくれる『女性ホルモンがつくる、キレイの秘密』(松村圭子/永岡書店)には、自分の女性ホルモンバランスを知るためのチェックシートや女性ホルモンを正しく保つ方法などが細かく記されている。

 女性の中には「自分は生理が毎月、定期的に来ているから大丈夫」と思っている方もいるはず。しかし、そんな方こそ本書を手に取り、誤解しがちなホルモンバランスへの知識を改めてみてほしい。

■あなたのホルモンバランスは本当に大丈夫?

 私たちは些細な不調があっても「自分だけは大丈夫」と、根拠なく思い込みたくなるものだ。だが、不規則な生活を続けているとホルモンバランスや自律神経が乱れ、長年のツケが後から回ってきてしまうことだってある。

 そうならないためにはまず、自分のホルモンバランスがどんな状態なのかを知り、女性ホルモンに関する正しい知識を身に付けていくことが大切だ。本書内にはホルモンのタイプと知識レベルが診断できるチェックシートが収録されている。

 テストに記されているチェック項目は各章で見出しに番号がふられており、正しい知識を得ることができるようになっている。

 たとえば「セックスしていればホルモンバランスはよくなる」は、多くの人たちが正しいと思い込んでいる、間違った知識である。婦人科医の松村氏いわく、セックスでキレイになるといわれていたのはひと昔前の話で、心の通わないセックスでは女性ホルモンが分泌されないのだそう。

 幸福感を味わえないセックスは逆にストレスとなり、ホルモンバランスを崩す原因になってしまうので、女性は無条件にセックスをするのではなく、自分にとっていいセックスやストレスのないセックスを考えていく必要があるのだ。

 女性ホルモンの話は人に聞きづらい内容だからこそ、ぜひ本書で正しい知識をたくさん得てみてほしい。

■食生活を改善して女性ホルモンを正しく保とう

 小腹が空いたとき、ポテトチップスなどの揚げ菓子やスナック類を食べてしまう人は要注意だという。これらを食べると「活性酸素」が体内に大量発生し、老化が早まったり、代謝が低下したりすることは比較的知られている情報であるが、実は活性酸素は女性ホルモンにも悪影響を与えるそうだ。

 活性酸素は肌のシミやシワなどのもとになるだけでなく、なんと卵巣の細胞に直接ダメージを与え、ホルモンの生産に影響を及ぼすことも指摘されているのだ。

 また、スイーツの材料としても用いられることが多い乳製品は摂取しすぎると、脂肪が蓄積してホルモンバランスに悪影響を与える可能性がある。そして、私たち日本人の腸は欧米人に比べて長く、動物性脂肪や動物性たんぱく質を分解・処理する能力が低い。そのため、乳製品が腸内に長く留まると、悪玉菌のエサになり、腐敗が進んでしまうという問題もある。

 女性ホルモンを正しく保っていくためには日頃の些細な行動や食生活がカギとなる。現代は物が豊かであるからこそ、身体のことを思いやって口にするものを選んでいきたい。

 女性のホルモンバランスは生活改善によって整えることができるが、もし生理不順や生理痛といった症状で日常生活に支障が出ている場合は血液検査や唾液検査でホルモン値を測ったり、低用量ピル、漢方に頼ったりしていく必要がある。女性はホルモンに翻弄されてしまうことも多いが、日頃から身体の声に耳を傾けていたら、適切なケアもできるようになるはず。女性としての人生を思いっきり楽しむためにもライフスタイルを見直し、女性ホルモンを味方につけてみてほしい。

文=古川諭香