尿漏れ・頻尿が改善! 簡単な体操&生活習慣で快適生活!

健康・美容

公開日:2018/10/13

『男性も女性も自力で尿トラブル撃退 尿もれ・頻尿は自分で治せる!』(内田輝和/主婦の友社)

「咳やくしゃみをしたとたんに尿漏れした」「急に尿意が高まってトイレまでガマンできなかった」「夜中に何度かトイレに行きたくなり、寝不足になる」etc.

 40歳を過ぎると男女ともに、こうした尿漏れや頻尿に悩まされることがあります。

「これって病院に行かないと治らない?」とお悩みのあなたに、「大丈夫です。体操や生活習慣の改善など、自分で治せますよ」と教えてくれるのが『男性も女性も自力で尿トラブル撃退 尿もれ・頻尿は自分で治せる!』(主婦の友社)の著者、鍼メディカルうちだ院長の内田輝和氏です。

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 本書は尿トラブル(尿もれ・頻尿)の症状、原因、改善方法(体操や生活習慣改善)などをわかりやすく教えてくれるガイドブック。まずは、「尿もれ」の定義から。著者によれば尿もれとは、「自分の意思と関係なく尿がでてしまうこと」。

 ただし尿もれには、「切迫性尿失禁」と「腹圧性尿失禁」の2タイプあります。でも心配はいりません。どちらのタイプでも自力で治せるそうです。本書には、チェックシートがあり自分のタイプが判断できます。

 ひとつは「切迫性尿失禁」「トイレに行きたい」と意識したとたん、猛烈な尿意が襲ってきて漏らしてしまうことで、男女ともにあるそうです。

 もうひとつの「腹圧性尿失禁」は、40歳以上の女性に多く(3人に1人の割合なのだそう)、重いものを持ち上げるときなど「何かの拍子で腹部に力が入ったとき」に起きる尿もれです。

 では「頻尿」はどうでしょうか。著者によれば「泌尿器科では朝起きてから寝るまで、1日8回以上を頻尿とし、寝ている間は1回以上行くと夜間頻尿」になるそうです。

 ただし、これはあくまで目安で、夏場、水分を多く摂取すれば当然、トイレの回数は多くなるといいます。また、夜間頻尿でも、結果として寝不足にならないという人は、深刻になる必要はないそうです。

 次に、こうした尿トラブルの解消法を教えてもらいましょう。

 まず、尿トラブルの原因の多くは、自律神経と骨盤底筋群の筋力低下が大きくかかわっているそうで、本書で紹介されている「スローフラフープ体操」「仙骨腰反らし体操」「ペットボトル体操」の3つを行うことで、尿もれ・頻尿の改善につながるそうです。いずれも簡単にできる体操なので、興味がある方は本書でご確認ください。

 また本書には、手の甲にある「中渚」という「猛烈な尿意を消すツボ」や、足にある「至陰」「水泉」などの「頻尿を改善するツボ」の紹介もあります。イザという時に備えて、ぜひ、覚えておきたいものですね。

 生活習慣としては、「下半身の冷えを予防することで尿トラブル改善」、「寝る3、4時間前に入浴すれば頻尿改善」「頻尿の人はアルコール、コーヒーは控えめに」などさまざまなアドバイスがある他、尿トラブルに効果的な食品も多種多様なものが紹介されています。

 また男性特有の尿もれや、前立腺に起因する尿トラブルの対処法なども詳しくアドバイスされていますので、気になる方はぜひ、チェックしてみてください。

 尿トラブルはあまり人にも相談できないもの。ぜひ、本書を参考にして、尿トラブルとサヨナラしましょう!

文=松本ひろ子