部屋が片づかない、人間関係がうまくいかない…「もやもや解消法」【やってみた】

暮らし

更新日:2018/10/23

『暮らしのもやもや整理術』(松尾たいこ/扶桑社)

 忙しさのあまり部屋がいつまでたっても片づかない、料理が苦手すぎる、付き合いを考えるとなかなか誘いを断れない…など、最近“もやもや”していることはありませんか?そのせいで日々のモチベーションが上がらないこともありますよね。

 そんなときには『暮らしのもやもや整理術』(松尾たいこ/扶桑社)はいかがでしょうか。

 本書は、今すぐどうにかしなきゃいけないほどではないけれど、なんとなくゆううつな気分になる“もやもや”をどうやって改善し、小さな喜びに変えていくかの整理術が丁寧に紹介されていて、いち早く実行してみたくなるものばかりです。

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 そこで、洗濯、料理、人間関係のもやもや整理術を実際にやってみました。

1、洗濯機は少量でも毎日回す!(P.144)

 突然ですが、みなさんの家庭では洗濯機はどれくらいの頻度で使っていますか? 子供がいたり、家族が多いと毎日何回も洗濯機を回しているかもしれませんが、夫婦だけ、一人暮らしであれば数日に1回という人もいるのではないでしょうか。

 確かに数日に1回の洗濯でいいのならラクかもしれませんが、そのためにタオルや下着のストックが多めに必要だったり、それらを収納するための棚スペースが必要だったりで、意外と“もやもや”ポイントだったりします。それなら「1日1回は洗濯機を回す」ようにしてみませんか。

 実際やってみると、まず物理的にストックしておくものが少なくすむので、今までパツパツだった棚にスペースが空き、ゆとりある収納ができるようになりました。さらには、コンスタントに毎日洗うことで1回あたりが少量になって、なんとなく1枚1枚がきれいに洗えている気までしてきました。

 毎日洗濯するのなんて面倒くさいと思うかもしれませんが、毎朝やる洗顔・歯磨きなどの流れに組み込んでいけば一連の流れとしてうまく習慣化していくことができますよ。

2、味出し食材に味つけをお任せ(P.150)

 家事の中でも特に料理が苦手な私にとって、特に毎日の夕飯作りは“もやもや”ポイントのたまり場です。

 例えば、料理の手順や材料が多いだけで作る気がうせる、煮物・揚げ物を作るのが苦手、かと言って経済面・健康面から毎日外食するのは難しい…など、挙げだすと本当にきりがありません。そこで、これらのもやもやを解決する手段の1つとして「もともと味がついている食材を活用する」のはいかがでしょうか。料理が苦手な人にとっての1番の悩みはやはり“味つけ”です。

 それならば、塩昆布、ナッツ、ごま、キムチ、納豆など、もともと味がついているものを使えば、味つけで失敗することがなくなり、食感や見た目のアクセントにもなって、簡単でおいしい料理がすぐに作れてしまいますよ。

 あとは、使う食材を多くても3つくらいにして、調理も切る、和えるくらいにすれば、かなり料理のハードルが下がるはず。実際塩昆布を使って、ゆでたれんこんやほうれん草などと和えてみましたが、それぞれ違った味わいがあり、立派な総菜があっという間に完成しました。

 また、もやもやを幸せな時間に変えるためのポイントとして、お気に入りのお皿に盛ると、テンションが上がってより一層料理をおいしく感じられました。

3、苦手な人には、笑顔であとずさり(P.206)

 社会で生きている限り、誰にだって苦手な人は何人かいたりしますよね。仕事上で関わりがあったりして、無視することもできず…。しかもそんな人に限って食事に誘われたり、やたらとメッセージが送られてきたりしませんか。そんなときには「笑顔であとずさり」してみます。

 例えば、ご飯に誘われたら3回に1回は断る、なるべくこちらからは誘わないし、メールなどのやりとりもしない、フェイスブックなどSNSで投稿していたとしてもこちらは静観するか読むのさえスルーしてしまう。こうして少しずつ時間と距離を置いていくようにすれば自然とフェードアウトしていくはずです。自分がいい人に思われたいと思って八方美人な行動をしていると、事態は自分が思っていない方向に進んでいくこともあり得るので、関わりたくないのであれば極力何もアクションしないことが、一番のノンストレス改善法と言えます。

 ここで紹介した以外にも、クローゼットの服やキッチン、風呂掃除など、生活シーンのいろいろなもやもや整理術が紹介されていますが、これらを成功させるためのポイントとしては、まず小さなもやもやを改善して成功体験をすること、完璧を目指さない、人のやり方には口を出さないといったことが大切なんだとか。こうすることでもやもやしていたことがスッキリして、ご機嫌に過ごせる時間が増えていくそうです。

ちょっとした工夫で心が軽くなり、今日より明日が楽しくなる!

 普段から「もやもやするなぁ」と思いながら生活していた訳ではないのですが、改めてこんなもやもやを感じていませんかと提示されることで、思わず「そうそう!」とうなづいてしまいました。

 そしてそのもやもやによって、実は毎日の気分が左右されていたことにも改めて気づかされました。何気ないことでも、心のどこかにひっかかってスッキリしない“もやもや”。それらを1つずつ解決していくことで、おもりが取れて心を軽くすることができます。

 自分の中のもやもやとじっくり対峙して、今日よりも明日、明日よりも明後日と、心からスッキリ楽しく過ごせる時間を増やしていきませんか?

文=JUNKO